フリー志向の方向け、ぬかりのない会社の辞め方

大企業を退職して独立し、気づけば2年ほど経過しました。

毎年春が近付くと、独立したい方が増えるのか「独立したいので相談に乗って欲しい」というメッセージが増える傾向があります。

とはいえフリーランスにとってはリアルに時は金なり(自動的に給料が発生しないので…)。個別に相談に乗っていると自分の仕事ができないので、代替案としてブログに自分の手の内をさらしてみたのですが、

潜在的にニーズが多いのか今でもよく読まれているようです。

http://blog.etsuko-ichihara.com/start-set-of-freelance

COMEMO読者の方は現役で企業でバリバリ働かれている方が多いと思いますが、もし独立したくなった時の覚書として、会社を独立する際の注意点を一部ピックアップして書いてみます。

(なお私は会社を立ち上げるケースではなく、フリーランスとして働くケースのため、その旨ご留意ください)

誠意をもって、且つしたたかに。退職のタイミングはぬかりなく

ブログにも書いていますが、退職までの会社の仕事は誠実にやった方が良いです。

お世話になった会社ですし、内示が発令されてからの最後の印象というのは存外強く残るものなので、「会社辞めるからって手ぇ抜いてるなこいつ」という印象になると良くないからです。引き継ぎはしっかりとやり、ノウハウもまとめ、最後まで所属企業への貢献を意識するのが無難です。 業界は広いようで案外狭いので、特定企業でマイナスイメージがあるとどこからともなく伝播していってしまいます。

とはいえ今後を生き抜いていけるかは自分次第なので、その傍らで本業に支障が出ない程度に個人としてのポートフォリオ作成や案件実績作りにしたたかに励んでいました(どちらも気が抜けないため、辞める直前はめちゃくちゃ忙しかった記憶です…)

また、ちゃっかりボーナスも頂いてから退職をしました。他者への転職の場合はあまり気にする必要ないですが、個人事業主だと貯蓄が生命線になるので…

現在の会社での仕事と業種は同一か、異業種であるかで下準備が違う

本業との同一業種での独立をする場合は本業での実績作りにフルコミットした方が良いと思いますが、

自分もそうでしたが会社員時代の職種と独立後のメイン職種が違う場合は、副業制度などを使って、個人としてのプレゼンスを高めたり実績を作るなどの準備を虎視眈々と進めたほうが安全です(上記の通り、もちろん職務は誠実に果たすのが必須ですが)なお、独断と偏見ですがフリーの戦闘力は「人脈、知名度や人気、スキルや実績、資金、独自性」というパラメータに集約される気がしております。詳細はブログにも書いておりますが、独立までにこれらを底上げすると生存確率が上がる気がします。

独立エントリでは退職する会社に迷惑をかけない、なんなら広報効果を与えるのを意識して共存共栄

初期のお仕事の獲得に、いわゆる退職・独立エントリの恩恵はかなり大きいです。「〇〇社を辞めました」の報は興味を持つ方が多いのか、予想以上に拡散されていきました。

そのため、営業につながるような実績アピール、独立の動機、これまでの仕事内容など、個人事業主としての簡単なレジュメを兼ねるように意識しながら記事を構成していました。

また、会社の退職・独立エントリは「所属企業の名前を借りて自分のPRをさせていただく」が正しい認識だと思うので(特に大企業や有名な企業だとハロー効果を得られる)、恩返しに拡散時に企業側にも恩恵があるように所属企業の良かったところも書いておくのも大事です。

※なお退職エントリでは匿名ブログはもちろん、実名でもややイキって会社の悪口を書くケースがありますがこれは最終的に誰も得をしないので激しくおすすめしないです(たとえ匿名でも、内容や時期などから社内の人はある程度予想できますし…)

何事も終わりよければ、始まりよければ全てよし、という側面は少なからずあります。物事の締めくくり方、終わらせ方は意外と重要なので、独立を考えていらっしゃる方はご参考までにどうぞ。

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