甲「円安が進み1㌦=111円台に。解散・総選挙を機に、円安・株高に向かう可能性も。TOPIXに続いて日経平均も年初来高値を伺うなら、為替市場でもドル高・円安材料でしょう」
乙「政権が主導権をとることへの、市場の期待感ですね。メイ首相がBrexit解散で失敗したようなリスクもあるけど、前原さんや若狹さん相手なら、大丈夫との見立てでしょう。でも敵は本能寺。本当の狙いは党内、3選を阻む石破さん封じだったりして」
甲「確かに、色んな面々が安倍さんの限界を語り始めたところを、一点強行突破。3選への執念を見せつけられた思いです。勝てば官軍、長期間にわたり選挙なし。有事モードでもあるし、あちらこちらに応援演説行けないという制約はありますが」
乙「桶狭間、川中島、鵯越。山本五十六が真珠湾攻撃を前に挙げた、3つの奇襲です。民進は17日に自由、社民との党首会談を延期した時点で、代表の目が泳いでいるようでした。奇襲解散は前回2014年の消費増税延期解散と似ますが、今回の戦場は外交・安保・改憲。「有事を煽るな」と言っていたリベラル派のメディアが、「有事なのに解散とは」と批判しているのは、安倍さんの土俵に乗せられてしまったかのようで、苦笑しました。外交をアピールするために、NYで安倍さんがトランプさんと会談したりして」
甲「GDPが名実ともに上向き始め、失業率も低下するなど、安倍政権の経済政策の成果が上がり始めた局面で、進路を大きく変えて欲しくない。そのあたりが有権者の気持ちのように思えますが、どうでしょう。為替や株式の市場が順風になると、安倍さんはそこそこの戦果を上げられるように思うけど。でも、選挙は(マーケットもだけど)、水物だからね」
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