無印良品に学ぶ「これでいい」というポジショニング
自分は無印良品が大好きです。
最近は無印良品のシャツばかり着ています。
このシャツを5枚ほど買い込み、仕事着になっています。
なぜ自分は無印良品で買い物をしてしまうのか?
バランスが良いからですかね。
・高すぎず安すぎず
・主張し過ぎないけどコンセプトが明確
・ほどよく品質が良く安心できる
マーケティングに活かす視点で掘り下げてみます。
無印良品のブランドコンセプト
無印良品のブランドコンセプトを見てみましょう。
無印良品のブランドコンセプト
=「これがいい」ではなく、「これでいい」
無印良品はブランドではありません。無印良品は個性や流行を商品にはせず、商標の人気を価格に反映させません。無印良品は地球規模の消費の未来を見とおす視点から商品を生み出してきました。それは「これがいい」「これでなくてはいけない」というような強い嗜好性を誘う商品づくりではありません。無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと。つまり「が」ではなく「で」なのです。
無印良品のポジショニングマップ
無印良品の「これがいい」ではなく「これでいい」をポジショニングマップに表すとこのようなイメージでしょうか。
これでいい=無印でいいと万人に思ってもらい、
日本⇆海外、男⇆女、若い⇆高齢など、幅広い顧客に買ってもらう。
商品ラインナップも広く、約7,000品目を展開するブランドとなっています。
差別化ばかり気にせず「これでいい」を探ってみる
マーケティング戦略を考える時に、No.1戦略とか、競合との差別化をするという言葉をよく使います。
大切ですね。
No.1はとれると良いし、明確な差別化要素があると良いことは間違いありません。
でも、No.1とることが難しい時はありますよね。
そんな時は無印良品のポジショニングを参考に「これでいい」を取りにいくことを考えてみるのはどうでしょうか?
無印良品の商品を購入する人は、ユニクロも買うし、ダイソーも使うかもしれません。
でも、ちょっとこだわりたい時、ちょっと迷った時に「無印がいい」と選ぶ。こういうポジショニングをとっているわけです。
ポジショニングマップをつくる時の意識
必ずしも「エッジを効かせて差別化を図る」ことが正解ではありません。
事業のフェーズによっては、尖って差別化を図ることより、「これでいい」で選ばれる存在であった方が良いケースもあります。
商品やビジネスモデルの特性にもよりますが、「エッジを効かせ過ぎない」からこそ勝ち続けることができるカテゴリーは存在します。
ブランディング=エッジを効かせることではない。
ブランディングは、消費者に選ばれ続けるポジショニングをとることなので、時にはNo.1でなくても、エッジが効いていなくても良いわけです。
こちらの本は、無印良品が海外の市場に出ていくときに、エッジを効かせて広告をうつことはしない、という興味深いことが書かれています。
ということで、自分は明日も、「これでいい」で購入した無印のシャツをきて仕事頑張ろうと思います。
本日の日報は以上です。