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出戻り社員を企業が雇うメリット

日経COMEMOの企画に投稿したいと思います。私自身、日本では個人事業主、シンガポールでは会社をもっています。また、巷でも出戻り社員が多いという話を聞くのでそうした視点から考えてみたいと思います。

人を雇う上で一番気になるのは信頼関係でしょう。特に文化などが違う外国では人を雇っても、時間通りに出社してくれない、ランチタイムが非常に長い、言いがかりをつけられるなど苦労話も聞きます。

出戻り社員の場合で退職の理由が円満であるのであればその信頼関係は既に築かれています。その人が他の会社に興味がある、自分で起業をしたいなどといった理由で外に出てみたものの、やはり昔の環境のほうがよかったと言って戻ってくるケースはよくあるようです。また、違う体験をすることによってより魅力的な人材になっている可能性もあります。

〇あなたは出戻り社員になにを期待しますか。出戻り社員を採用するメリットはなんでしょうか?

会社のことを理解していて即戦力になる。会社の外のことも分かり、より客観的な目線で会社のことを考えられる人材になっている等のメリットが考えられます。

〇出戻り社員を活かすには、どのような制度が必要で、どんな点に注意が求められると思いますか?

元いた時のポジション、あるいは会社の外での活躍が図れるのであればそれも加味したポジションを話し合いで決めるなどでしょうか。その際にずっと企業の中にいた社員のことを配慮する必要もあるでしょう。

〇出戻り社員が求められているとすれば、どのような背景があるとおもいますか?

日系企業も外資系のように即戦力を求める背景があると感じられます。新卒で大量採用をして育てて(一部はやめていく)といったことができる体力のある企業が減っているように感じます。

外資系ではインターンシップなどお試し期間を経て働くというのも一般的になっています。双方にとって相性が合うかなどを確認することができるのでよい制度だと思います。採用される側からしても、「こんなはずじゃなかった」ということもあるからです。

また、企業をやめて、独立・起業をしてみたものの、やはり会社に戻りたいという人もいるようです。出入りがしやすい環境が整えば、「ちょっと起業をしてみよう」というチャレンジする人が増える可能性も高まります。

会社のカルチャーや業務をよく分かっている人を雇うことは双方にとってメリットでしかないのではないでしょうか。

#日経COMEMO #出戻り社員に期待すること  

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花輪陽子(FP@シンガポール、経営者、著者)
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