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大学2年生までは思い切り遊べ! 4ヶ月で内定を決めたZ世代が思う、就活生がやりがちな失敗行動7つ

まもなく10月。大学3年生の皆さんは夏休みも終わり、本格的に就活の準備を始める時期ですね…!

現在1〜2年生のなかにも、そんな先輩の姿を見て、「今から就活のために何かできないかな?」と考えている人もいるかと思います。

しかし、僕が就活生時代に本格的に就活を始めたのは、大学3年生の12月。決して早くはない時期だったのですが、4ヶ月で行きたい企業から内定をいただくことができました。

現在は経営者として「採用する側」に立っているので、いろんな就活生から相談を受けるのですが、「ああ…それはやらないほうがいいんだよな…」と思うようなNG行動を、何となくやってしまっている方が結構いることに気付きました。

そこで今回は、これから就活を迎えるor就活中の皆さんに向けて、就活生がやりがちな失敗行動についてお話しします!


「売り手市場」なのに内定がもらえない、Z世代の就活事情

ここ数年、就活業界は「売り手市場」。就職希望者が企業数より多く、企業側が不利になる状況です。

▼日経クロストレンドにはこんな記事も。採用担当者はZ世代がどのようなことを考えて就活に臨んでいるのか分析し、さまざまなアプローチを企画しています。

しかし、実際の現場では「なかなか内定がもらえない」と就活に苦しんでいる学生は少なくありません。このデータだけを見ると「真面目に就活をしていれば、受かることができるのでは?」とも思えますが、現実はそう甘くないんです。

「とにかくいい人材がほしい」という採用担当の想いはどの時代も変わらず、またZ世代も「やりたいことがやれる会社に入りたい」と願うため、理想を求めて就活がいつまでも長引いてしまう…なんてことも。

では、就活生はどんなことに気をつければ、ダラダラ就活をやめれるのか…? 実際にやりがちな失敗を挙げてみました!

【失敗1】大学1〜2年生のうちに思い切り遊ばない

まず、大学1〜2年生のころはとにかく「学生しかできないこと」を経験して、遊んでほしい。「えっ、遊んでいいの???」と思われるかもしれませんが、とことん遊ぶことで、自分の性格や得意なこと、不得意なことが見えてくるからです。

部活やサークルに没頭したり、とにかく多くのバイトをしたり。高校生では挑戦できなかったことにトライしてみるのも良いと思います。

僕は大学で部活やバイトに没頭したことが、自分の得意なことに気付くきっかけになったり、将来の働き方について考える機会になりました。

ここで得た知見があったからこそ、自己分析や業界・企業分析をスムーズに進めることができたと考えています。逆にあまり遊ばなかった人は、エントリーシートに何も書けずに詰みます。

ちなみに、遊びとしてオススメしたいのが海外旅行。旅は普段は気づかない自分を知れる良い機会ですし、日本では触れられない価値観に触れることができます。新しい価値観に触れることで、行きたい企業ややりたいことが生まれることも。

社会人になってから「学生のうちに行っておけば良かったな…」と思うことが多いので、ぜひ時間があるうちに行ってみてください!

【失敗2】「内定いくつもらった?」と友人に聞いてしまう

自分の就活にまったく関係ないのに、友人や同級生が内定をもらった話を聞くと焦る。先輩や家族、大学の教授の意見に大きく影響を受け、自分で就職先が選べない。

就活生を見ていると、他人と自分を比較したり、誰かの意見に左右されたりすることで自信を失い、思うように就活ができない人も少なくないですね。自信損失状態のまま面接を受けて、不採用が続き、さらに落ち込む…という負のループに陥る人も多いはずです。

しかし! 他人の状況と自分を比較しても仕方がない。就活に対する想いやバックグラウンドは千差万別。そもそも同じ土俵に立っていないことに気付いてください。

比べるなら、まわりではなく過去の自分と比べましょう。

ちなみに、総務省と経済産業省によると、令和3年の国内法人企業は約178万社とされています。(参考:統計局ホームページ/令和3年経済センサス‐活動調査

もし仮に10社から不採用だったとしても、「自分はどこの企業にも就職できない」「自分に合った企業なんて見つからない」と考えるのは、早すぎると思いませんか? 

大手にこだわらず、中小からスタートアップまで幅広く見てください。企業は星の数ほどあります。自分を信じて、何度でもトライするべし。

【失敗3】希望の就職先に順位をつけてしまう

就活生がやりがちなのが、「第1希望」「第2希望」と就職先に順位をつけてしまうこと。

でも、「就活はご縁」というように、採用は双方の想いやタイミングが重なることで決まります。企業が採用したい人物像や採用目的も関係しますし、担当した面接官との相性で決まる可能性もなきにしもあらず…。

また、上でも述べたように、世の中には本当に多くの企業があり、それぞれに魅力を持っているため、「第1希望の企業に落ちたらそれ以外はハズレ」なんてことはありません。

なのに、企業に順位をつけてしまうことによって、せっかく「第3希望」に受かったとしても、「第3希望かぁ〜」なんて思ってしまって、モチベーションを下げてしまいがちです。

そこで僕がやっていたのが、希望の就職先に順位ではなく「グループをつける」こと

「なりたい自分になれる企業」「楽しんで働ける環境」などの条件で、行きたい企業を並列的に探すことで、どの企業も魅力的に見えてくるし、どの企業から内定をもらっても心から喜べるはずなので、順位付けではなくグルーピングしてみましょう!

※業種を問わない「やりたいこと」でグループ付けをするのは危険

「裁量権を持って事業を進めたい」「人の笑顔が見たい」など、やりたいことをベースに希望先を決めるのは危険です。

食品の開発に関わりたいからメーカーに就職するなど、業種を絞る「やりたいこと」がある場合は別ですが、それ以外の「やりたいこと」は結果さえ出せば、どこでもできるからです。

まずは入社した先で成果を出すことを前提に、希望の就職先を決めるのをおすすめします。

【失敗4】入りもしない企業の面接を受けてしまう

さて、行きたい企業をピックアップして、グルーピングをする際にやりがちなのは、「とりあえず受けておく企業」というグループを設け、ひたすらに面接を受けることです。

興味のある企業の面接ならまだしも、セーフティーネットとして、入りもしない企業の面接を受けることは、どう考えても時間の無駄です。

仮に受かったとしても、むやみに内定を蹴るのは面接をしてくれた相手にも失礼ですし、社会的な信頼を損ねてしまうこと。面接の練習がしたいのなら、社会人の先輩やOB相手のほうがフィードバックももらえて効率が良いですよ!

就活は、1社を受けるのに多くの工数がかかります。会社の下調べをしてエントリーシートを書き、面接のために準備をする。この時間を興味のない企業に割くなら、本当に入りたい企業から内定をもらうための準備に投資したほうが、タイパ的にも断然オススメ。

【失敗5】就活の予定よりも、バイトを優先してしまう

時間の使い方について、もうひとつ気をつけるべきなのは、就活とバイトの優先順位を考えること。これは、僕が大学生の皆さんに1番伝えたいことでもあります。

1社目の企業は、人生に関わると言っても過言ではありません。もちろんその企業で一生働かないといけないわけではないけれど、ファーストキャリアで得た人脈や知見はその後の選択にも大きな影響を与えます。

「バイトがあるから、インターンに行けない」
「シフトが入っているから説明会を欠席しよう」

と嘆いている就活生の声を聞いたこともありますが、明らかに優先順位を間違えてます。「今」必要なお金を稼ぐバイトと「その後一生を左右する」就活を比べたとき、就活を優先すべきなのは明白です。

僕は就活をするまで4つのバイトを掛け持ちしていましたが、就活期間に入ってからはすべてての仕事をやめました。就活を始めた時期こそ遅かったものの、ここできちんと切り替えができたからこそ、良い結果になったと考えています。

「バイトをするな」とは言いませんが、せめて就活期間だけでもバイトをセーブするために、1〜2年生のうちに貯金をする、シフトを代わってもらう、スキマ時間を使って働ける仕事をする、早朝シフトに変えるなど、ぜひ工夫してみてください。バイトを理由に落ちるなんて、もったいなさすぎます!

【失敗6】エントリーシートで嘘を吐いてしまう

就活生に希望の就職先に行きたい理由を聞くと、エントリーシートに書いてある理由とはまったく違う答えが返ってくることがあります。エントリーシートだと「御社のビジョンに共感したからです!」と書いてあるけれど、実際は「プライベートと仕事を両立できそうだから…」だったり。

たしかに、エントリーシートは会社の門を叩く最初のカギですが、特に志望動機について嘘を書いたり、話を盛るのは危険です。面接をすれば嘘はすぐにバレますし、心のこもっていない理由を話したことで、本来なら受かるはずの未来を失う可能性すらあります。

そもそも新卒に求められているのは、スキルではなく人柄や考え方です。スキルを求めるのであれば中途人材を採用すれば良い話。

焦って嘘をついたり、自分をよく見せようと台本を作ったりするよりも、心から思っていることや経験を素直に、落ち着いて話すほうが良い就職先に出会えるはずです。

【失敗7】就活中に薄い関係の人脈ばかりを作ってしまう

就職活動において、人脈はもっとも重要なもののひとつ。でも、普通の人脈じゃダメで、重要なのは、その人脈が「深いもの」であることです。

大学生にありがちなのは、サークルや飲み会で繋がった「なんとなく知っている」友だちはいるけれど、相談できるような深い関係の友だちはいないというパターン。

僕は、なんとなく知っている100人の友だちを作るよりは、志や目指す世界が似ている10人の仲間を作るべきだと考えています。

同じ企業のインターンを受けている人、メンターを通じて出会った人がいるなら、「またどこかで会えたらいいね!」で終わるのではなく、生涯の友だちとして大切にしてみてください。

ちなみにこれは、僕がこの記事で挙げた7つのことの中で、唯一就活中にやらなくて後悔していることです。

就活中に出会った人たちと、もし今も繋がっていれば、彼らはきっと自分の生き方の参考になったと思いますし、キャリアを考えるうえでぜひ相談したかったと考えています。

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ここまで「やってはならない失敗」というテーマで書いてきましたが、就活はあくまでも人生の中での通過点。僕は新卒で入社してから、1年以内に僕と私と株式会社を立ち上げていますが、1社目に入社した会社が人生のすべてではありません。

今は、転職や新たな道を歩むことは当たり前になりつつあります。「ここですべてが決まる!」と重荷に捉えすぎず、その後も人生が変化することを前提に就活に向き合ってみてください。

就活中、もしくはこれから就活を迎える皆さんが自信を持って自分の目指す道に進めるよう、少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。

このnoteでは、Z世代経営者の僕が日常生活で感じたことや、習慣などを発信しています。Z世代の皆さんの役に立てるような情報もお話していますので、ぜひスキやコメントお願いいたします!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。他にもこんな記事を書いているので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです!

※このnoteは個人の見解です。

今瀧健登について

今瀧健登 / Imataki Kent(Twitter:@k_hanarida
僕と私と株式会社 代表取締役 
日経COMEMO キーオピニオンリーダー
NewsPicks U-30プロピッカー

1997年生まれ。SNSネイティブへのマーケティング・企画UXを専門とし、メンズも通えるネイルサロン『KANGOL NAIL』、食べられるお茶『咲茶』、お酒とすごらくを掛け合わせた『ウェイウェイらんど!』などを企画。
Z世代代表として多数のメディアに出演し、"サウナ採用"や地方へのワーケーション制度など、ユニークな働き方を提案するZ世代のコメンテーター。著書に「エモ消費」、「Z世代マーケティング見るだけノート」など。

日経COMEMOではZ目線でnoteを綴り、日経クロストレンドでは、「今瀧健登のZ世代マーケティング」を連載中。


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