42歳働くママが、3人の子たちを夫に任せて出張にいくことに抵抗がない理由
私はこれから、出張に行こうとしている。2月は連休が多くて調子狂うな〜、風邪も家族全員で引いたな〜、そんな中の出張。
私は、42歳の経営者だ。3人の子どもの母親でもある。
長女5歳、長男3歳、次男を妊娠8ヶ月でオランダへ7泊9日の旅へ出たこともあり、コロナでしばらく出張はなかったものの、2023年はほぼ毎月どこかへ出張していた。
このnoteでは「3人の子たちを夫に任せて出張にいくことになんの抵抗もない」ということについて、考えてみたい。シンプルに「うちの夫はすごい」という話でもあるが、少し掘り下げたい。
ところで最近、思ったことはThreadsに投稿しているのですが、先月、こういうpostを見かけ、うーん、と唸ったことがありました。子を持つ女性が、「今お子さんどうしてるの?」と聞かれることについて書かれたもの。
私の場合、そんな意地悪な声の掛け方をする相手と飲む機会がそもそもあまりなく、ニュアンス的には申し訳ないという雰囲気で「こういうときお子さんはどうしてるの?」と聞かれることくらいなら、ある。
そんなとき、私の回答はこうだ。
ちなみに、夫がいない日は、3人ともが好きなハンバーグにしていて、子供達はそれも楽しみにしている様子。
そして、うちの子供たちは、私のことを「とっと〜」と呼び間違えるほど、接点が多いのは夫の方である。
ここには3つのポイントが隠されている。
1.「ママの方が」にママが囚われない
2.家父長制が消え去った方がかっこいい
3.「得意なこと」での無理ない分担
このポイントについて、1つずつ説明していく。
1.「ママの方が」にママが囚われない
これ、けっこう根っこにある問題だと感じていて、「ママがいないと子どもが寝れない」のがうれしいんですよね、母としては。パパじゃだめだった、をうれしく感じる。
でも、それをやってると夜に出かけられないし、出張も行けないです。
あくまで当社比の話ですが、子どもは「ママがたまにいない」ことには、けっこう頑張って耐えてくれます。それは、「ママじゃないとダメじゃなくなる」とは違う。我慢してくれるんです。パパで大丈夫になった=ママいらない、というわけではない。
その分、帰ったあとと行く前の時間に、たくさん愛情と時間を割いてあげてださい。
ここがまずひと山。うちはちなみに先月台湾に出張に行って、帰ってきた日の夜に寝る際「一緒に寝られなくて寂しかったよー」と言いまくっていたら、
(4歳)「僕たち、ママのパーカーの匂い嗅いで寝てたんだからね!」
(8歳)「僕は手のところだったから全然匂いしなかった(怒)」
と言われました。これは、夫が私のパーカーを子供達に提供してくれたことによる、ママへのフィードバックサービスですね。
2.家父長制が消え去った方がかっこいい
こちらに関しては、本来であると「母は家を守るもの」という家父長制の雰囲気を押し付けられかねない箇所である。さらに、うちの夫は九州男子なので、言わないまでもそう思っている可能性もあり、確認したところ、
とのことだった。夫はネオ九州男児だった。
この感覚が一般的なものとは思えないが、私のような、ここではないどこかでいつメン以外と関わることで輪郭を確かめるタイプの人間からすると、ずっと家にいることに向いていないのだ。もちろん、家にいる時間もすごく大事ではあるが。
また、出張にいくからには仕事をとってくる気持ちはとてもある。何かプラスにならないと家族単位で収支ゼロになってはならない。遊びに行ってるわけじゃないですからね。
3.「得意なこと」での無理ない分担
ただそもそも、私が出張してもしなくても、家のことは「得意な方がやるスタイル」が自然と出来上がっている。
本当に申し訳ないが、私は炊事しかしない。というか出来ない。私と夫で比較すると、炊事以外は比較的、夫の方が得意。なので、炊事のみ得意な私が担当する。
比較した際、「なんでここ出来ないんだろう」とストレスになるくらいなら自分でやる、と分担されたと信じている。でも、その代わりめちゃくちゃ感謝している。やってくれて当たり前ではない。
また、自分が担当している炊事に関しては、感謝してほしいと思ってはいない。感謝されてるかもしれないけど、私としては、感謝されるかされないかは問題ではない。やってるのにダメ出しされたら嫌だけど、ダメ出しはされない。
こうやって、昨年で気づけば結婚して10年が経った。この3つのことが家族円満のポイントな気がする。
このnoteで、何が言いたかったかというと、誰もがこうすればいいという話をしているわけではなくて、まずは、こういう価値観でやっている人もいるよということ。あとは、ルールの設定の仕方しだいで、家族のあり方はいかようにもなる可能性があること。そして、最後は自分のハート次第でもあるということだ。
ちなみに、昨日帰りの電車の中で、同じ駅に住む同級生、下記の本を出版したばかりの西村琢に会った(この人は子連れ出勤でガイアの夜明けに出演したことがある稀有な人物)。
私はオンラインmtgに耳だけ参加していたのだが、電車を降りて駅の改札までの間の会話で、
「mtgおわってないけど今日これからワンオペだってことにさっき気付いたんだよねーもう18時半だけど」
と言ったら、
「ワンオペにそんなに気軽に取り組んでる母いるの?参入障壁低くない?みんなに知られてほしいね笑」
と言われた。いやあまさにそういうことなんですよね。できるできる!(というかやるしかないから有無を言わさずやるのみ)
「夫が稼ぎ、妻が支える」だけの型ではなく、両方が活躍し、支え合う時代。国はまだまだ対策してくれないけど、私たちは止まるわけにはいかない。つまらないことに貴重な頭のリソースを割かずに、悩んでいる方が、思い立って、うまくやれますように。
参考記事: