「PDCAサイクル」ではなく「R-STP-MM-I-Cサイクル」を回すと考えてみよう
今日は、マーケティングに限らずビジネスパーソンであれば誰もが使う「PDCAサイクル」という言葉をテーマに考えていきます。
PDCAサイクルについての説明は不要かと思いますが念のため。
P:Plan計画
⇅
D:Do実行
⇅
C:Check確認
⇅
A:Action再実行
これですね!
PDCAの大切さは、当たり前に言われます。
自分自身もPDCAの大切さはわかっているのですが・・・仕事でPDCAを回そう!と意気込んだり、PDCAを回しましょうとチーム内で共有しても、うまくいくケースが少ないです。
果たして、PDCAを回して仕事やプロジェクトを進められている人はどれくらいいるのでしょうか?
個人的には、なぜPDCAサイクルという言葉が、ここまで仕事の中で定着しているのか謎です。
PDCAが使いにくい理由
PDCAサイクルという言葉が使いにくい理由を考えてみました。
抽象度が高すぎて各フェーズで何をすれば良いのかわかりにくい
一番はこの理由です。
例えば、P:プラン計画を立てましょうと言われても、どう考えれば良いのかわかりません。
実はそう感じている人多いのではないでしょうか?
ここでPDCAの代替案として、マーケティングの基本的な考え方であるR-STP-MM-I-Cを活用すると良いのではないか説をご紹介します。
PDCAサイクルよりR-STP-MM-I-Cサイクル
マーケティングにおいて超重要な思考プロセスであるにも関わらず、以外と知られていないR-STP-MM-I-Cという考え方。
R:リサーチ=調査
STP:セグメンテーション+ターゲティング+ポジショニング=マーケティング基本戦略
MM:マーケティングミックス=価値の届け方
I:インプリメンテーション=実行
C:コントロール=効果測定と予算・施策調整
マーケターの役割は、このR-STP-MM-I-Cを一気通貫で考えることだと考えています。
R-STP-MM-I-Cをマーケティングの仕事で活用する場合は、それぞれのフェーズを往復していくイメージです。
PDCAサイクルを回すと言うより、R-STP-MM-I-Cサイクルを回すと表現した方が、チームにマーケティング思考が根付きますし、どのフェーズで何をするかが具体的になり、戦略⇆戦術⇆実行のサイクルを回しやすくなるのではないかと考えています。
チームで目標に対して成果を出せていない時に、下記のようなコミュニケーションをチーム内でとれると良いのではないでしょうか?
・今週はR=調査とSTP=マーケティング戦略の土台を見直そう
・来週はMM=マーケティングミックスを見直し、I=実行まで行おう
・効果測定結果を踏まえて、MM=マーケティングミックスを見直そう
組織でR-STP-MM-ICという言葉が浸透していれば、その組織はマーケティング思考が自然とできるようになるはずです。
最近、PDCAサイクルという言葉から卒業して、R-STP-MM-I-Cのサイクルを回すことを意識することで、より戦略を進化させやすくなったなと感じています。
R-STP-MM-I-Cマーケティングの基本です。
ちゃんとコトラー先生が言っていることを確認したいよという方はこちらの本をチェックしてみてください。
まとめ
まとめます。
・PDCAサイクルが呪文で終わっているようであれば使わない
・代わりにR-STP-MM-I-Cサイクルを回すという言葉を使ってみる
マーケティングの基本的な思考を仕事の中に持ち込むことで、組織にマーケティング思考を根付かせ、顧客価値を最大化し、成果を出しやすくできると思うのです。
本日の日報は以上です。
STPに関するnoteはこちら。
MM=マーケティングミックスに関するnoteはこちら。
フレームワークを運用するとはどういうことかに関するnoteはこちら。