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進学校に行くと賢くなる?

大きな実がつく植物や、肉質がいい家畜など、生物を取り巻く科学の進展には目を見張るものがあります。子どもを持つ親にとって大きな関心ごとは、子どもの学力です。子どもをどのような環境に置けば成績が上がるのか、科学的に解を出すことはできるのでしょうか。

一般的には、優秀な同級生のいる中で勉強することがプラスになる、と思われているようです。そのために小さなころから猛勉強し、受験をくぐり抜け、偏差値が高い進学校に通う、というのが一つの大きなコースになっています。しかし、それに疑問を投げかけるのが下記の記事です。

働くアリばかりを集めても、怠けるアリが一定割合で出現する「働きアリの法則」を思い起こさせられます。優秀な同級生に囲まれることも、いいことばかりではないようですね。

「成績の先」も

さらに「成績の先」についても考えなければなりません。社会に出てからの成功は、成績だけに左右されるわけではありません。逆境に負けない不屈の心や、壁を乗り越える突破力なども欠かせません。成績だけに執着することで、そうした心が折れてしまっては元も子もありません。

京セラを創業した稲盛和夫氏は、人を「自燃性」、「可燃性」、「不燃性」の3タイプに分け、リーダーに最も必要な資質は「自燃性」の人であること、と説いています。

自燃性の人 誰に何を言われなくても自分で燃えることのできる人
可燃性の人 周りが火をつければ燃えることのできる人
不燃性の人 周りがなにをやっても燃えることのできない人

どうすれば成績を上げ、逆境に立ち向かう心や、弱者に目を向ける眼差しも育むことができるのか。教育は誰もが経験し、人という画一的ではない存在を相手にしているだけに、よりどころとなるデータがなければ議論の出発点すら定めるのは容易ではなさそうです。

1人ひとりの子どもがどのような進路を選び、成績がどのように変化し、さらに社会にどう貢献できたか。まずは学力などの追跡調査を整備し、科学的な分析や研究を基に議論を広げる必要がありそうです。

経済学の最前線の動きを

今回取り上げたコラムは、日経電子版の新コラム「Global Economics Trends」から。世界的な関心を集める経済学の最前線の動きやトピックを紹介しています。

(日本経済新聞社デジタル編成ユニット・太田順尚)

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