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LBX (Location Based eXperiences)とは何か? 〜 場所に紐付いた体験設計による価値創出

2/1-14の期間中、渋谷パルコ 屋上を舞台としたAR企画に関わっていました。そのローンチイベントの中で、僕のボスが、こんな引用をしていました。

「最近参加したセミナーで登壇者が語った『LBX(Location Based Experience)=その場所に行かないと体験できない価値』というコンセプトに共感している。これからは空間の価値をARやMRといったテクノロジーを掛け合わせて拡張する、という時代に本格的に突入する。そこでの体験をどれだけいいものにしていけるのか、というのが商業施設の大きな役割。」

上記プレスリリースより

僕は、キャリアのほとんどをリアル店舗運営に費やしてきたので、リアルな場所の価値を最大化する取り組みを多面的に行ってきました。

LBX(Location Based Experience)

ワードをググっても、まだ記事自体が少ない新概念・新ワード。
ただ、取り組み・基本概念自体は、かねてからあったと思っています。特に一般界隈まで波及したのは、2016年のポケモンGoのローンチだったと思います。

僕は、ポケモンGo以前の「Ingress」および「Field Trip」からのプレイヤーだった。(古参アピール)

国産サービスでも、位置情報系・O2Oアクティビティ・マーケティング事例、あった。2013年には「ケータイ国盗り合戦」のマーケティング事例もみることができる。(この「ケータイ国盗り合戦」は、なんとガラケーの頃、2005年からサービスを展開している。)

同様に「駅メモ!」も2014年からサービスを開始している。

デジタルでなくても、観光業や鉄道事業社が行っているスタンプラリーもその源泉である。神社の御朱印もその1つかもしませんね。

「その場所」へ行く理由。「その場所」でしか経験できないこと。

似たような概念・ワードとしては、Location Based Entertainment(LBE)があります。

こちらは、遊園地、テーマパーク、アミューズメント施設、観光スポットなど、そもそも非日常性・エンタテイメントが目的となるような施設での概念で、僕らのような、より一般性・日常性のある街の商業施設とは、来訪者のマインド・インサイトが異なると思います。

・・・いや、その閾(しきい)、境目もなくなってきているのかもれません。

生活者が自宅から出て、街に出かける理由。
「(必要なものを)買い物をする」というジョブを解決すること。
食品や生活必需品を手に入れるという生きるための最低限の消費行動。
自宅以外の時間消費に求めるもの。
何も買わないけど、渋谷に出かける。
誰かと時間を過ごすこと。

商業施設が提供する価値・体験を、生活者の思考によりそい、より多面的・多層的に提供していくこと。

LBX (Location Based eXperiences)へのアプローチは、旧来からの思考をupdateする必要が、様々なプレイヤーにありますねぇ。

おまけ

Apple Vision Proが日常生活に入り込むと、LBXの考えも、進化するかも?w

最後に。
・・・10年くらい前から、僕、おんなじようなことやってるな..。


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