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オンライン時代のセレンディピティはどうなる?新しい「つながりのつくり方」とは

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、オンラインイベントが多く開催されるようになりました。
事実、Peatixにおいては、2020年3月から5月末までの累計で15,500件を超えるオンラインイベントが開催され、28万人以上が参加しました。

先日もサザンオールスターズが、無観客ライブを配信し、18万人がチケットを購入、50万人が参加し話題になりました。


このようにエンターテインメント業界でも広がりを見せるオンラインイベントですが、ビジネス関連のイベントでも多く開催されるようになっています。良い部分としては以下のような声が聞かれます。
- 開催場所に関係なく参加することが出来る
- 移動時間がない為、1日に複数のイベントに参加できる
- チャット機能を使うと、以前よりも質問がしやすい

一方で、オンラインイベントとリアルのイベントを比較した時に偶然の出会い「セレンディピティ」が起こりにくいという声も多く聞くようになりました。
この「セレンディピティ」ですが、wikipediaでは「素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。」とあります。

つまり、リアルイベントの懇親会などで起きていた、偶然同じイベントに参加した人との出会いの機会がオンラインイベントでは減っているのです。

では、このオンラインイベントが多い時代において、セレンディピティ は諦めないといけないのでしょうか?新たな人とのつながりをつくることは難しいのでしょうか?
今日は、オンライン時代における「つながり方」について考えてみたいと思います。

これからの時代のオンラインでのつながり方

Zoomミーティング、Remo、Airmeetやspatial.chatなどの様々なサービスが懇親会や偶然の出会いをサポートしてくれるケースはあります。実際私も、4月から5月にかけて参加したオンラインイベントの懇親会で、3回お会いした方がいらっしゃり、3度目には会話も盛り上がりFacebookで繋がるということがありました。しかし、リアルイベントに数多く参加していた時と比べると、「新しい出会い」の数はかなり減ったように思います。

このオンライン時代において「新しい出会い」「新しいつながり」をつくることは難しいのでしょうか?
「数」にフォーカスするのであれば難しいと思います。
ただし、「質」にフォーカスするのであれば十分にそのような機会はつくれるのではないかと考えています。

「質」にフォーカスした"つながり"のつくり方

では「質」にフォーカスしたつながりのつくり方はどうすれば良いのでしょうか?
人によって様々なアプローチがあると思いますが、私は「プロジェクトを共にする」のが「質の高い」つながりを生むのではないかと考えています。

「プロジェクトを共にする」というと、なにか大変な印象を持たれるかも知れませんが、人それぞれの仕事や生活の動きの中で誰かと「ご一緒する」ことを意味しています。

私の場合は、
- 自分自身が主催しているオンラインイベントに出演してもらう
- 自分がオンラインイベントに出演させてもらう
- オンラインイベントを一緒に主催する
という動きによって、この数ヶ月の間に多くの素敵なつながりが生まれました。

具体的には、今現在、毎週開催しているオンラインイベントが3番組、隔週が1番組、月1回の配信が1番組。計5番組を定期配信しております。
さらに加えてお声がけいただいて出演するオンラインイベントが月に4回ほどあります。

その中で、より「セレンディピティ」を生み出しているプロジェクトがあります。今、毎週火曜日12:30から「つながっていいとも!」という18分間だけの生配信番組を配信しています。以前フジテレビで放送されていた「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングのコーナーでは、ゲストがゲストを紹介しつないでいくというコンセプトで放送されていました。このテレフォンショッキングと同じコンセプトの元、つながっていいとも!でも毎回ゲストに次のゲストをご紹介いただきバトンをつないでおります。現在までに3回開催したのですが、初回以降の2回は初めてお会いする方にご出演いただきました。(次回も初めてお会いする方です)
イベントにご出演いただくと、配信前からのやり取り、そして番組では(18分間ですが)じっくりお話も伺うことが出来、今後につながる出会いになると実感しております。

このように、私の場合は、開催頻度が以前のリアルイベントよりも格段に増えた「イベント」を通じて、今までとは異なるアプローチで「新しい出会い」「新しいつながり」をつくっているのです。

プロジェクトを通じて深まる「つながり」

また、新しい出会いだけでなく、元々つながっている人、チームメンバーとのつながりもオンラインでのプロジェクトを通じて深めることが出来ると考えています。
オンラインではコミュニケーションが希薄になりがちと言われていますが、例えばイベントを主催するというプロジェクトを通じて、関わる人が各々役割を持ち、能動的に動き、1つのアウトプットを生み出す過程で、信頼関係を深めることが出来ます。

実際、上述の定期的に主催している5番組のうち、実に4番組は社外の人と一緒に主催しており、社内外含め、つながりを深めることに寄与していることを実感しています。

このコロナ禍において、社外の方で、以前よりも明らかに関係が深まっている方も複数人いらっしゃるのですが、皆さま、プロジェクトをご一緒させてもらっており、そのことで明確につながりが強くなっています。そして、社内においても、イベント開催のみならず、プロジェクトを通じて1つのアウトプットを出す過程はコミュニケーションを生み、つながりを深める大きな要因となっています。

以前、書かせていただいた24時間オンラインチャリティイベントの開催はまさに社内・社外の方とのつながりをつくり、深めるプロジェクトでした。

まとめ

オンライン時代においては、イベントのみならずリアルな場での「新しい出会い」の機会は減っております。そして、オンラインイベントでの「出会いの創出」は実験が続いている状況であり、まだリアルイベントと同じような出会いやつながりはつくりにくい状況です。
しかし、自分から動いて、つながりをつくりにいくことで、このオンライン時代のつながりを生み出すことは可能だと考えています。
オンラインイベントを開催することは人によってはハードルが高いかも知れませんが、一緒にやるメンバーを社内外で見つけることも「新しいつながり」を生む機会になります。
「新しい出会い」「新しいつながり」を模索されている方は是非、ご自身で動いてみることを考えていただければと思います。


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