5年以内に当たり前に?!今後必ず求められる「キャリアのトレーサビリティ」とは
企業は個人との取引に慣れていない
だから複業・業務委託採用が進まない
株式会社Another works代表 / 日経COMEMO KOLの大林です。複業したい個人と企業・自治体を繋ぐ総合型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営しております。
我々が1,600社以上の複業・業務委託採用を支援してきた中で、よく聞く”企業が複業・業務委託採用に踏み切れない理由”の1つは個人と契約することへの抵抗や不安です。
経団連による「副業・兼業人材の社外からの受入を認めているか否か」という調査によれば、企業規模計で「認めている」と回答した企業がわずか16.4%と非常に少ないことが分かります。
日経電子版でも同データを引用し、「社員の送り出しは認めても副業者の受け入れには慎重な企業が多く、受け皿が足りない。」と示しています。
しかし、複業・業務委託採用をしている企業が少ない理由は、本当に「個人との取引に慣れていない」からでしょうか?
複業・業務委託採用を日本で一番推進する企業として、我々も創業5年で100名以上の複業・業務委託人材を採用してきました。採用した複業・業務委託人材は多岐に渡り、リード獲得や商談実施、受注までを担当する営業パーソンや正社員では熾烈な獲得競争となっている超ハイスキルエンジニア・デザイナーなど全部門・全職種に渡ります。
そして我々が採用した複業・業務委託人材は、どんどん次の複業先でも採用される”人気複業パーソン”となっているのです。某有名大手企業で複業採用された方もいれば、行政から有償案件を受託した方もいます。
この差分は何か。我々が採用した複業・業務委託人材には「複業実績」が付きます。複業では、(正社員とは異なり)具体かつ指定されたジョブを依頼するため、個人がどのような業務に取り組み、その個人のおかげで「何がどう変わり、どんな成果が出たのか」というBeforeAfterがはっきりと見えてきます。会社の看板を外した個人がどのような成果を残せる人材なのか、社名・社歴・雇用形態・部署名のみが書かれていた従来の職務経歴書では分からない個人のスキルが可視化された複業実績を見ることで、企業は安心して業務を任せることができていきます。
つまり、企業は個人との取引に慣れていないのではなく、個人の信頼が可視化されていない故に、個人との取引に対する拒否感が拭えないといえます。
そこで我々は見える化(=キャリアのトレーサビリティ)に取り組んでいます。個人の複業実績を溜め、それを可視化していくことで、個人の信用を上げる。複業採用が活性化されることにより、雇用の流動化を加速させる。現在俗人化している複業実績の可視化を、我々がプラットフォーム上で解決します。
また、今後益々世の中がレビュー主義になることは避けられない決定事項です。飲食店の☆の数が重要視されたり、口コミで商品の購入を決めたりと日常的に様々な場面で”レビュー”が重視されています。採用においても、アルムナイやリファラルが重要視されたり、転職希望者のリファレンスチェックサービスが多く台頭したりと既にレビュー主義は始まっているのです。
我々においては、複業実績においても”レビュー”を取り入れます。個人が登録した複業実績に「○○企業の○○さんが承認した」というお墨付き(バックチェック)を付けることで、より個人に対する信用力がつくことになります。
ここまで今後必ず求められる「キャリアのトレーサビリティ」について日経電子版の記事と共に解説してきました。
詳しくはこちらのプレスリリースでも解説しています。
大林 尚朝 / NAOTOMO OBAYASHI
◆NAOTOMO OBAYASHI 公式ページ
◇複業クラウド(民間企業/複業をしたい個人の皆様向け)
◆複業クラウド for public(自治体様向け)
取材や登壇のご依頼やご相談はこちら