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【夏休みの宿題“新”定番】読書感想文のデジタルブックを自分で出版してみよう!

現代の子ども達は、YouTubeやタブレット、スマートフォンなどデジタル機器の影響で、以前よりも忍耐強く長い文章を読んだり、自分の意見をまとめつつ長めの作文を書くのが苦手と言われています。現在、中学2年生の担任をしていますがその傾向は年々顕著になっていると感じます。
特に小学生や中学生といった低学年での学びにおいて、自分の意見や思考について落ち着いた状態で向き合いながら静かな場所や時間でゆったりと書き出していく訓練が必要です。
今回、そうした子ども達の作文力アップにお薦めしたいのが「作文苦手ならなおさら。いっそのこと自分の作文を出版してみよう!」という取り組みです。

iPadを使えば、誰でも簡単にデジタルブックを出版できる

出版といっても、誰でも読むことができる無料のブックを作ってデジタルブックのストアに掲載するという形をとります。
例えば、先生方であれば子ども達が書いた作文を集めてデジタル文集を作ったり。小学生のお子さんをお持ちの保護者の方であれば子どもの書いた読書感想文に表紙やクレジットをつけてブックストアに掲載するだけで、立派な夏の自由研究になるはずです。
いずれにしてもこのデジタルブックを出版する活動の狙いは、とかく苦行になりがちな作文の学習に「自分が書いた作文が世に出ていろんな人達に読んでもらえる」体験をプラスすることです。

読書感想文の作文を書く目的が「先生に提出すること」に留まると、子ども達の思考が小さくまとまってしまい(先生ウケする答えを用意しちゃうアレです)、子ども達が文章を書きにくくなってしまうひとつの原因になってしまいます。
できる限り子ども達には自由に自分の思いを書き綴ってもらえるような仕掛けとして、学校の外に向けて文章を書く経験を積んでもらうことが有効です。

デジタルブックを編集している様子

こちらの写真は、先日卒業した生徒達に自分の在学中の取り組みについて原稿を書いてもらい、その原稿をまとめてデジタルブックに編集している様子です。
iPadですと、Pagesという文書作成アプリから直接デジタルブックストア(Apple Books)に作ったブックを書き出して公開することが可能です。

YouTubeの動画なども含めることができます

デジタルブックですので、YouTubeの動画や写真なども添えることができます。こうしたコンテンツを作文に含めることや、ブックの表紙や挿絵などを自由に決め、最終的に一冊の魅力的な本を作ることができるのもデジタルブック作りの醍醐味です。

タイトルや著者情報、配信する国や地域を設定してブックストアに公開します

ブックストアに公開する際に、文章の引用や使用している画像についてもろもろの著作権を侵害していないか大人と一緒に必ずチェックをします。
このチェックのやり取りを子ども達とするだけでも貴重な学びになりますし、高校生や大学生になって本格的な論文を書く際などの参考文献選びのヒントにつながります。

今回、iPadを使って子ども達の原稿を編集して作ったブックです。ぜひこちらもご一読ください!

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