あなたは、1日3回 = 1年約1,000回の食事の選択、どれくらい意識していますか?
今回は「オピニオン」というより、コラム的なCOMEMO noteです。
あなたは、意志をもった食事の選択を何回していますか?
タイトルの数字は、平均的な「現代日本人の食事」の回数です。朝食・昼食・夕食。日本人が1日3食となったのは、江戸時代後半の頃かららしいです。
僕が、この「1日3回 = 1年約1,000回」数字を意識するようになったのは、とある外食マーケター(エンジニア?w)(当時)の影響です。
多様なライフスタイルが浸透してきたとはいえ、「1日3回の食事」は、基本的には、変わらないですよね。その時、自身は意志を持った「食事」をどれくらいしているのか?と考えるようになりました。同時に、企業が提供している「機会」も意識することになりました。前述のファミレスは、朝食から夕食まで、さらに、「スィーツは別腹」を体現するがごとく「ティータイム」までも網羅していました。全方位ですね。
「世界一の朝食」「ニューヨークの朝食の女王」を標榜し、提供するサラベスなどは、当時、従来まで、「"朝食"を意識することが少なかった」日本人のライススタイルの市場に対し、新たな需要創造を行っていたんだなぁ、と思います。ちなみに僕はまだサラベスに行ったことがありません。パンケーキ食べたい。
回転寿司スシローが2018年当時、スイーツメニューを拡充し、ランチ〜ディナーの空白時間を「稼ぐ」時間にしたのは、記憶に新しいところです。
昨今では、「時短営業の奇策「朝ラー」 開店早めたら…直後に満席」なんて事例もあるそうです。
レストランの価値とは?
「レストランの語源」をググっていたら、いろいろ知らなかったことがでてきたのですが、気になる方は、詳しくチェックしてみてください。
レストランは、フランス語のレストレ(restaurer)から来ている。英語でいえば,レストア(restore)である。古い家や古い車をレストアする,という言い方をするが,ものを修復して元の状態に戻すことである。すなわち,レストアとは修復する,復元する,回復するという意味である。 「語源を楽しむ」より
外部環境変化
ちょっと過激なオピニオンに捉えられるかもしれませんが、僕はこちらの意見に賛成です。外部環境変化に対応する形で、トランスフォーメーション・順応していくのは、正常進化だと思います。
主語を「生活者」とした時、「レストランに何を求めるか?」当然、店舗の内装の質感・空気感、非日常体験をしたい、というプラスαな欲求はありつつ、シンプルにすると「美味しいものを食べたい」という根源的ニーズです。美味しい食事により回復を求めている。
そのプロセス・手段として、外食・レストランという選択肢がある。所得に余裕があれば、自身の工数を減らした外食へ。自炊に比べて外食はコスト増になり、エンゲル係数が高まる傾向へ。昨年のこの報道では、分母となる一時的所得減少に起因しているそうです。
レストランのトランスフォーメーション
「ゴーストレストラン」という言葉が、一気にメジャーになりました。
ネーミング的に、ちょっとネガティブ・ダークな印象があるので、「ゴーストレストラン」を表す、何か、ハッピーな、ポジティブな言葉・概念が生まれてくれないかなぁ、と思っています。
従来までの「外食・中食・内食」分類別の統計も意味をなさない時代が、すぐそこにやってきているかもしれません。
レストラン自体が、「場所貸し」のビジネスモデルにトランスフォーメーションするかもしませんし、利用者の価値の見出し方も、「食事をするところ」という意味付けから変わるかもしれません。
41歳の僕は、あと何回食事をするのであろうか。
あと何回、子どもたちと食事をするのであろうか。
ハッピーな食事をしていきたいですね。
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