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シンガポールにおける老化抑制マーケット

「老化は44歳と60歳で急激に進行する」という2024年8月に公開された米スタンフォード大学の研究論文を読んで衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。老化抑制マーケットが急速に日本で広がっていますが、それはシンガポールでも同じです。

シンガポールの高島屋で帝人グループNOMONの山名慶CEOの講演を聞き、勉強になったので、情報を共有したいと思います。

加齢を抑えるためには、エイジングビタミンのNMNなども効果的だと言いますが、全粒穀物を取る、安静時心拍数(RHR)を下げるなども効果的だそうです。RHRを下げるには、深呼吸、よい睡眠、運動する(歩くのもOK)、サウナ(お風呂)、ヨガなどが効果的だそうです。毎日の生活習慣の中で小さなことを継続させることで大きなインパクトがあるというお話しでした。

アンチエイジングの取り組みをしていない理由として、お金がかかる、めんどくさいという理由がアンケート調査では多く見られます。しかも、全粒穀物を取る、歩く、呼吸法を変えるなどはコストも高くなく、習慣化すれば楽です。タクシーをやめて、公共交通機関を利用する方が歩数が増えて、お金も貯まります。

収入の高いビジネスマンの方の習慣として、20分以上のウォーキングを毎日している方が多いと感じます。また、ヨガ、瞑想などのマインドフルネスも取り入れている方も多い印象です。シンガポールでもマインドフルネスの講座を受けたことがありますが、1回(45分)の単価は5000円程度で、ローカルの方が座禅や歩く瞑想のクラスを受けていました。日本だと低価格で受けられる場合が多いと思います。また、サウナもシンガポールでも流行っており、サウナバーなどもあります。

NOMONの山名慶CEOのお話では老化ビジネスは拡大しており、アマゾン(Amazon)の創業者であるジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)がALTOSに$3Bを投資したり、OpenAI社の最高経営責任者でYコンビネータの元代表サミュエル・H・アルトマンがRETROに$180Mを投資したりという報道もあります。

筆者撮影

日本でもアンチエイジングの研究は様々な大学や企業で研究が進んでいます。政府が創設した10兆円の「大学ファンド」は、株式や債券の運用益での助成にも注目されます。

NMNは大手企業の商品は研究開発費のために、現在は大手企業の商品は高額です。特にシンガポールでは多くの商品が輸入品なので、より金額は高くなります。それでも購入する方が多いようなので、人々の暮らしが豊かで健康に関心が高い方が多いのだと感じました。

将来的にNMNなどのエイジングビタミンの価格も少しずつ落ち着いてくるでしょうから、それまでの間、食事、運動、睡眠など生活習慣に気をつけて老化を抑制したいと感じました。別のセミナーで聞いた話なのですが、紫外線も老化にはよくないそうなので、赤道直下のシンガポールで生活をしていますが、日焼け止めを塗る(飲む)、日傘やキャップをかぶるなど衣類で覆うなどの工夫も継続しようと思います。早く始めた方がよいので、娘にもその習慣は教えようとしています。


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