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#3年後に必要なスキルとは?いま話題のリスキリングを複業で

近年、学び直しを意味する”リスキリング”がトレンドとなり、新型コロナウイルスの台頭によりそのブームは加速しました。多くの企業が社員の学び直しに注目し、日経の記事でも印象的な事例が紹介されています。

リスキリングに取り組む企業

こちらは、ソニーグループをはじめとした主要企業が、社員のリスキリング(学び直し)で連携する協議会を設置するという記事です。社員が相互に兼業・副業する仕組みづくりや、先進事例を共有する体制整備などを通じて「人への投資」を進めていくといいます。

こちらは、ヤマト運輸のデジタル改革を特集した記事です。ヤマト運輸では、2021年4月から「ヤマトデジタルアカデミー」と表し、2カ月間のデータ教育を行う社内教育を通じてリスキリングを促進しているといいます。既に300名が参加していることからも、社員のニーズが高まっていると分かります。

なぜリスキリングが求められているのか?

では、なぜリスキリングが求められているのでしょうか?
日経記事から新しいスキルが必要とされる2つのポイントを解説します。

まず、ジョブ型雇用への変化です。

人への投資・リスキリングを進める日立製作所は7月からジョブ型雇用を本体の全社員に広げ、社員のスキルに基づく人材活用を進めるといいます。

メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ変化している社会において、自分が何ができる人間なのかを示す”スキル”を持つことが重要視されていることは確実です。Instagramの投稿にハッシュタグをつけるように自分に「スキル」というハッシュタグをいかに多く、そして求められるスキルタグを装備できるか、非常に重要な時代になってきたと言えます。

次に、アフターコロナの働き方への対応です。
新型コロナウイルスの台頭により、リモートワークが当たり前の世の中となるなど、多くの人々の働き方へ影響を及ぼしました。同時に、社会で求められるスキルは多様化しています。例えば、多くの企業が求めるデジタル(DX)人材は、新型コロナウイルスの台頭によりニーズが加速したスキルの1つです。

このように、不安定な世の中が続く情勢下において、今後も新しいスキルが次々と必要とされ、自ら学び直すことが求められているのです。

”複業”でリスキリングを促進する

では、どのようにリスキリングをすることができるのでしょうか?
私は、「複業」という手段をご紹介します。

6月にはこのような日経記事が注目をあつめました。厚生労働省がすべての企業を対象に原則複業/副業を認めるよう促し、制限する場合は理由を公表するよう要請するというものです。記事の中で、政府は複業/副業の普及が成長分野への人材移動につながり、キャリアアップ支援など必要なスキルを身につけるのを後押しする、という記載があります。まさに、政府はスキルを身に着け、学び直す手段として複業/副業があると示しているのです。複業は国策であると言っても過言ではありません。

私自身も、1個人、1経営者として、リスキリングをし続けるべく、複業をしています。例えば、この日経COMEMOでキーオピニオンリーダーを務めさせていただいていること、これも自己研鑽に繋がる複業です。もちろん、COMEMOのテーマである「書けば、つながる」を実現するため、日経を通じて感じた生の私の意見を発信しています。

加えて、毎日、日経電子版を欠かさず読み、常に最新情報やホットワードをインプットすること、そして記事の執筆を通じてアウトプットをすることは、私自身のリスキリングとなっています。今後も日経を通じて常に学び続けていきます。

また、広報活性化・デジタル化の推進を目指している高知県宿毛市に、複業アドバイザーとして参画しました。行政が直面する人口減少や少子高齢化、様々な課題を実際に現場で体感することで学び直し、高知県宿毛市での活動はもちろん、日々の事業推進へ活かしています。

#3年後に必要なスキル

3年後に必要なスキルとは何か。私は【再現性のある汎用的な経験・スキル】だと考えます。

上段でも述べた通り、新型コロナウイルスの台頭により、不安定な世の中となりました。オンライン化によるDXニーズの高まりを例に、今後も次々と新しいスキルが必要とされます。しかし、必要とされるスキルを先読みすることは困難であり、予測し、身に着けたところで次のスキルが出てきてしまいます。

そこで、再現性のある汎用的な経験・スキルがこれからの時代重要になってきます。再現性とは、どんなフェーズでもどんな業界でも一定のアウトプットを再現できる能力です。いまや働く先(複業先)は民間企業に留まりません。たとえば民間企業で働く方が、休日に地元の自治体で複業をするというように、場所・ジャンルを問わず活躍できる環境があります。3年後はもっと複業が文化となり、ベンチャーから大手、大手からベンチャー、自治体から民間、など越境が当たり前になっていきます。「大手しか対応できない」「ベンチャーしか経験がない」と言う越境経験の不足は市場価値にも影響することになると予測されます。

さらに、そこに汎用性を持たせることが重要です。今までは専門スキルが求められてきた時代でしたが、リスキリングを通じて複業なども実施することで自身にスキルタグを付与し、越境先でも対応できる柔軟な人材が求められるでしょう。環境や状況が変わっても自身の市場価値にボラティリティが無い状態を目指していくと言うキャリアの選択肢がコロナを契機に増えたと言えるでしょう

また、複業で他社や自治体への参画、過去の経験を活かし、再現性のある成果を残すことができたり、社外からの評価をもらうことは十分客観的な指標となり、スキルを言語化することできるので積極的に複業をしてみることをオススメします。

世代問わず、すべての人にとって必要とされているリスキリング。
まずは複業で、学び直しに挑戦してみましょう。

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