こんにちは。日経COMEMOのKOLをしております、大林と申します。普段は複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営する株式会社Another worksの代表をしております。

日経電子版では、「副業」時代の歩き方と表し、複業を始める手順や選び方、トレンドなどを紹介する記事が多数公開されています。そこで今回は、営業・開発・人事・広報の4職種を中心に複業ならではの業務内容や働き方についてご紹介します。

複業に挑戦したい皆様にとっては、現在の職種や興味のあるジャンルから複業の働き方を膨らませるきっかけに、複業を受け入れたい企業の皆様にとっては、自社内での受け入れイメージが少しでも具体的になるきっかけとなれば幸いです。

1.営業職

営業職では、成果報酬型で働くことの多いアポ獲得や商談獲得といった現場で手を動かし経験を積むことのできるジャンルや、営業部の制度設計やKPIの管理運用サポートを担うなど多岐にわたる活躍の場があります。また、新型コロナウイルスによりここ数年で大きな変化のあったオンライン商談への対応や、ウェビナー実施にあたる壁打ち・サポートといった新しい切り口の複業も登場しています。

2.開発職(DX推進)

開発職では、実際にコードを書き機能開発を進めるような業務から、AIなど高度な専門知識を使い経営層の壁打ちやサポートをする業務や、DX推進・インフラ構築などが挙げられます。

長崎県壱岐市では、民間人材が行政のDXを複業で支援するプロジェクトが実施されました。民間の知見を活かし、Slackをベースとした活発な職員同士のコミュニケーションを促し、業務の効率化や高度化を図ると共に、住民サービスのDX検討等を進めるといいます。

また、こちらの記事では、世田谷区でのDX推進の取り組みが紹介されています。DX推進に向け、自治体幹部に民間出身者を起用し、区役所の業務のペーパーレス化、リモートワーク環境の整備、人工知能（AI）を活用した各種手続きのデジタル化を推進するといいます。登用された方は、副業として高齢者施設や障害者施設の経営アドバイザーを務めたご経験があり、複業の経験が次のキャリアへの1つのステップとなっているでしょう。

3.人事職

人事職では、スカウトや面談の実施、採用ジャーニーマップの作成、ペルソナ設計をはじめとする採用業務から、人事制度の設計、壁打ちなどより経営層に近いポジションで参画するケースまで様々です。

東大阪市では、消防局採用戦略アドバイザーとして民間複業人材を1名採用。消防職員の募集において、優秀な人材を採用するために、他自治体と差別化できる募集方法や、募集広報の効果的な手法について複業人材と共にディスカッション、制度設計をしたといいます。

4.広報職

広報職における複業は、プレスリリースの執筆やメディアリレーションの構築、広報戦略の壁打ち・立案、社内広報など多岐にわたります。SDGs、ESG経営をはじめとした企業ブランディングに注目が集まり、多くの企業が知見のある優秀人材を求めている中、複業という新しい働き方も1つの選択肢として挙げられるでしょう。

こちらの記事では、採用広報の重要性について紹介されています。採用広報では、「ピープルエクスペリエンス（PX）」といわれるその企業の社員が仕事を通じて得る体験（社員体験）や、就活生などが就職・転職活動の中で企業と接点を持つときに生じる体験（採用候補者体験）を発信し、共感を生むことが重要だと言います。

また、複業における広報職の大きな特徴の1つは、民間企業だけでなく、地方自治体・行政・教育現場など様々な分野で求められる非常にホットな職種であるということです。

北海道比布町では、SNSアドバイザーを募集、民間複業人材を1名採用しました。比布町では、まち全体を盛り上げていく施策を民間の知見を活かし立案し、SNSを通じて活性化に取り組むといいます。

最後に

今回は営業・開発・人事・広報の4職種を中心に複業ならではの働き方を紹介しました。

他にも、情報機器などを手掛けるリコーでは、社内副業制度を通じて新規事業の立ち上げを行ったそうです。今回紹介した4職種以外の分野はもちろん、新規事業のように職種で分類できない仕事が多いのが複業の特徴でもあります。是非、皆さんが挑戦したい分野で、複業を通じてチャレンジしてみてください！

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