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本業か、副業か

先日、懇意にしているある方の祝賀会に参加した際、セットで別の方の講演も行われました。

僕は初めてお名前を知った方でしたが、その方は若くから本業もしつつ副業を行ない、それが順風満帆にいったことから先日独立したといいます。

感じた違和感

僕は今回ゲストなのでおとなしくその方のお話を聞いていたのですが、その方の口ぶりにはかなりトゲがあり、聞いた後にすごく嫌な気持ちになったのです。

「私は会社の仕事を面白いと思ったことが一回もなかった」
「会社は我々をうまく使うことで利益を上げている」
「なので感謝されこそすれ、こちらが会社に恩を感じることはない」
「定時になったら何も気にせずに帰ったらいいんです」
「結果を出してたら、文句を言われる筋合いはない」
「それで時間作って副業したらいいんです」

まあ、割り切ってしまえば確かにそうかもしれません。
そして、その口ぶりで人気を博しているのでしょう。

感覚としては、今のZ世代はまさにそのような考えで仕事に向き合っているのでしょうか。

僕の副業に関する考え方

僕も副業はやるべきだと思っているし、日本においても、以下の日経の記事のように大企業でも副業を認める機運が高まってきており、この流れに乗らない手はないというふうに考えています。

「FIREしたいんですがどうすればいいですか?」という質問にもよく受けますが、それに対しては、「まずは副業して、ある程度収入のメドがたった状態でFIREをしてください」と伝えています。

経営層と仕事をすると意識が変わる

とはいえ、言い方はあると思うんです。

僕はバリバリ昭和生まれで、「責任感を持って仕事をするべきだ」という思いを持っていますし、自分がここまで成長できたのも会社のおかげだと思っています。

1日の仕事は時間で終わるものではなく、やるべきことをきちんとやり遂げて終わるものだとも思います。

京セラグループでの在籍も長かったので、稲盛イズムがしみ込んでいるのかもしれませんし、長く経営企画室で働いてきて、どちらかというと経営層の方々と一緒に仕事してきたことも大きいかもしれません。

幸せは感謝の気持ちから

こういうことを書くと、「FIREとか言って会社を辞めている人間が何を言っているんだ?」と思われるかもしれませんが。。。

それでも、相談してきた当人が「ブラックなので辞めたい」と言ってきているのであれば、「そんな会社辞めちゃいなよ」と答えますが、誰も何も言ってきていない状態で

「会社に恩を売るなんて意味ない」
「仕事なんか適当に割り切って副業すればいい」

と言い切ってしまうのは、違和感を通り越して、「かわいそうだなあ」という感覚を持ってしまいました。

「そこまで本業に対して攻撃的にならず、うまくやればいいのに」というのが正直な気持ちです。

相手が人だろうと会社だろうと、何事にも感謝の気持ちを持つ方が、絶対に幸せな気持ちになれるのに。

そんなことを感じました。

きっとFIREしてから競争をしたり、相手を傷つけたりという気持ちにならなくなったことが大きいのだろうと思います。

まとめ

金銭的に豊かになったり、主体的に自分のやりたいことをするためには副業はたしかに有効です。

ですが、副業をしたいからといって本業をけなしたりせず、心穏やかに、楽しくやりたいものですね。

参考

副業を始めたいなと思っている会社員の方も多いと思います。
「君たちはFIRE後どう生きるか」のスピンオフとして、会社員をやりながら副業を複数持っているYASさんが『副業0年生の教科書』をKindle出版されたのでご参考として置いておきます。
Kindle Unlimitedだと無料ですので、ぜひお手に取ってみてください!


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寺澤伸洋@FIREしたビジネス書作家
最後まで読んでくださって、ありがとうございました! これからも楽しみながら書き続けていきます!