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外国から見た特異な日本8 不動産の両手取引

シンガポール在住ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。

日本では1つの不動産業者が売り手と買い手の両方から手数料を取る両手取引が存在しますが、シンガポールなどの海外では両手取引は禁止されています。

不動産業者にとっては両側から手数料を取ったら儲かるので美味しい仕組みですが、消費者側からすると大きなデメリットとなります。

アメリカやシンガポールなどの海外では一般に不動産の売買交渉にあたっては、買い手側と売り手側にそれぞれエージェントが付くというのが一般的です。

買い手側と売り手側(あるいは賃貸契約者側とオーナー側)にそれぞれエージェントが付くメリットとしては、それぞれのエージェントが顧客の希望に寄り添って相手側のエージェントに交渉をしてくれるということが挙げられます。

ところがエージェントが両側についていたらどうでしょうか。希望する価格、条件などを強気に出すことは難しくなるでしょう。

また国によっては、その不動産を以前はどういう人が所有していたなどの情報が見れてクリアになっています。

世界の常識からすると、日本の不動産業界はまだまだ遅れていると感じます。

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