中国でのWechat支払い事業の発展。オンライン決済が社会を変えていく
中国で大人気の日本ドラマ「深夜食堂」はまた新たなシーズンが始まりました。そしてドラマの中のシーンがSNSで話題になってましたね↓
店での会計時に「どっちがスキャンするの?」のセリフが中国あるあるです。僕の住んでる北京ではWechatPayとAliPayが使えない店はもはやないと言っても過言ではないほど普及してるので、このシーンは毎日のように目にします。
今日はWechatPayが8月ごろに公開した情報を紹介しながらWechatPayが中国でどれほど普及しているのかについて書きます。
■各産業でのWechatPay活用実績
WechatPayは今年の8月ごろに『2019年「スマート36業」業界発展報告』を公開。小売、交通、医療、教育、飲食、政府事業などの産業においてのWechatPayの活用実績を紹介しました。
まずは基本的な情報ですが↓
36業種と連携してるということ、そして上の方に書いてあるのは
中国全土34の省レベル行政区をカバー
100以上の業界をカバー
一日あたりの取引は10億回を超え
5000万以上の個人事業者と店が利用している
ということ。中国は広いですがここまで普及している。先日に日本でペイペイ導入に奮闘する営業の方の記事を見ましたが、その何倍も大変なことと思います。たくさんの人がものすごい努力した結果でしょう。
■スマート小売
スーパー、コンビニ、百貨店を中心に利用され、並ぶ時間が85%減を実現し、経営の効率が75%を向上したとのこと。
アリペイもそうですが、WechatPayも顔認識による支払をはじめました。そして20代と30代によく利用されます。日本もQR決済を最も利用している層は同様でしょうか。
■スマート飲食
店でQRコードをスキャンすれば写真付きのメニューが表示されて、そのまま注文や支払ができる。これはかなり便利で、レジ待ちも減ったし仕事も効率化されて従業員は注文を説明したり受けたりする以外の仕事ができるようになった。きっと日本もいずれそうなるでしょう。
最も利用される地域は、やはり人口が集中している北京、上海、深セン。ファーストフード、普通の飲食店、そしてミルクティー屋(特によく行列が出る店)が最も利用されてる。
■スマート交通
バス、地下鉄、高速道路、フェリー、長距離バス、鉄道、駐車場、ガススタンドなど日常で利用するすべての交通機関をカバーしてる。
「スマホだけでどこでも行ける」ではなくて「Wechatさえあればどこへでも行ける」世の中。
■スマート業務
デジタル領収書を発行することによって、300トンの紙の節約を実現した。(と言っても、結局だいたいの企業での社内経理手続きはそれを自分で印刷しなければならないんで、A4の紙より今まで薄ぺらの領収書の方がエコかも。。)
資格認定試験など政府機関による関連費用の納付もWechatPayが利用できる。
税金の納付や自己申告、社会保険なども利用できる。日本も確定申告がLINEでできるようになるかな、マイナンバーはオワコンね。
■スマート医療
Wechatで病院の予約や支払がもっと便利になる。そして特筆すべきはデータをみると50代と60代もかなり利用している。もはや便利というよりも、使えないと損失ですから。
■スマートキャンパス
学校や塾などにも利用できる。食堂やスーパーでの支払いはもちろん、水道電気料金、学費や銭湯などにも使える。
■デリバリサービス
個人的にはオンラインペイができるようになったことでの中国の一番の革命はこれですよ、北京はもう寒すぎるので出前がないと生きていけません笑。これも未成年から50代まで幅広く使ってますね。
ということでWechatPayはさまざまな事業と結びついて社会をどんどん便利に変えています。中国のモバイル決済についてもっとたくさん知りたい方は、昔書いた記事もぜひ読んでみてください↓(100♡も付いてる!ありがとうございます)
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(参考資料)
http://m.ebrun.com/345393.html