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ちいかわに続く中国で大ヒットの日本のキャラクターをご存知ですか?中国で人気になる秘訣とキャラクタービジネスのハック方法

日本が誇るキャラクタービジネスで、中国でまた新たな大ヒットが生まれつつあります。去年の後半から一気にとんでもないバズりを達成した「ちいかわ」に次ぐ新たなキャラはけっこう意外なものでした。

抖音のキャプチャより

ここ最近、シルバニアファミリー(森贝儿家族)がネット民のあいだでかなりバズっています。中国の知識がある皆さんにはおなじみの「表情包」が大量に作られ、みんなのチャットに使われているほか、動画やSNSで見ない日がないほどになっています。

Wechat(中国のLINE的な)のグループチャットでもよく見かけるし、Weibo(中国のX的な)の関連キーワードに入れればとんでもない量が出てきます。

(画像:Weiboからスクショ)

いわゆるネットミームですね。誰でも簡単に作れることもあり、次々とヒット作の表情包が登場しています。かわいいだけでなく、面白いスラングとの組み合わせも↓

(画像:Weiboからスクショ)

シルバニアファミリーって日本では今どのくらい流行っているのでしょうか?wikiを調べてみると、販売元の株式会社エポック社が1980年代にリリースしてから根強い人気があり、海外でもロングヒットしているようですね。ただ、日本や欧米などではネット民を席巻するほどバズっているわけではないようです。

これが急に中国でバズっているところに面白さを感じます。彼らが中国市場に参入しはじめたのは10年ほど前と報道されていますが、今年の夏前までは正直一回も目にしたこともなかったです。それが突然の大ヒット。ボクだけではなく、急成長に衝撃を受けたネットユーザーも多いです。「いつからプードルがこんなに人気になったの?」といった投稿も多数。

シルバニアファミリーの今までの主なターゲットは子供だったでしょうが、そこを飛び越えネット民に刺さり、“キャラクター経済”の波に乗った結果です。

近年、キャラクターがバズる際には法則があります。中国のネットメディアである36krが発表したリサーチによると、中国のネット上でバズる大人気のキャラクターのほとんどが「表情包」経由でした。シルバニアファミリー以外に例をあげると、カピバラや韓国のLoopy、ディズニーランドのLinaBellなど、もともとの作品や由来などにはもはや関係なく、表情包と相性が高ければ高いほどバズり、また商品が売れまくることになります。

と、ここまで読んでいて「表情包」についてもっと知りたい方、作ってバズらせたい方はこちらを御覧ください↓

そして今、海外IPキャラクターが中国ネット民に注目された時に最も素早く反応するのは二次市場の商品の価格と言われています。実際、シルバニアファミリーはここまでブームが来るとは予想していなかったようで、圧倒的な在庫不足で値段が一気に高騰。ショップや転売屋がこの機会に価格をつり上げ、本来40元で購入できるプードルのぬいぐるみが200元以上にまで高騰してます。

(画像:Weibo酷乐潮玩公式アカウントから)

↑今回絶賛大人気のシルバニアファミリーのトイプードルは、中国での発売が抽選形式となっています。

正規のIPライセンス商品が流量するプロセスは比較的遅れがちで、数ヶ月かかることもあります。また、実際にはメイドインチャイナかもしれないにもかかわらず、いちおう輸入品となるので、これまた値段が上回ることがほとんど。

この過程で、IPキャラクターの影響力と商業開発の関係は相補的で、他の商業開発がIPの流量を引き受けることでその影響力がリアル社会でどんどん拡大していくというメカニズムとなります。よって(IP元の判断によりますが)、生産が追いつかずみすみすチャンスを逃すよりも、中国の大手とライセンス契約することでウィンウィンな形をとるほうが圧倒的にビジネスチャンスを活かせると思います(消費者にとっては手頃な値段で入手しやすく、ライセンシーにとってライセンスフィーだけでなく、提携相手による海賊版の撲滅も行われるので効率がよい)。

例えば、今年初めに名創優品が開設した「Chiikawa」のポップアップストアでは、わずか3日間で800万元の売上を記録しました。ちいかわの中国での大ヒットは皆さんもご存知ですよね。

Minisoは世界中で店舗展開しているので、ちいかわが世界に普及するのを推進してくれています。フジテレビは、もはや「ちいかわの会社」と認知されてるんじゃないかとの笑い話まで出てくるほどの影響力。

日本で一時期人気だったが、いまいち伸び悩んでいるキャラなどは中国でのバズリでブームになることを狙ってみても良いかと思います。キャラクタービジネスについて質問や相談などありましたら、XでDMいただくかフォームからご連絡ください!

(参考資料)


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中国情報局@北京オフィス
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