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ジムニーの冬支度、ドレスアップ。

6月初旬、ジムニーからジムニーシエラに乗り換えた。少し高速に不安があったからだ。4年近く乗ったが、今度はもっと長く乗ろうと少しドレスアップを始めた。手始めにオーディオ。iPhoneがつなげるディスプレイオーディオにした。スピーカーは2つから4つに増やし音を大幅に改善、リアシートの乗員で視界を妨げられる状態を防げるデジタルミラーも取り付けてみた。極め付けはレカロシートだ。以前もnoteに書いたが憧れのシートで、乗り心地と心持ちが段違いに良くなった。

慣れてくると、もう少しパワーがあるといいなと思い始めて、エンジンチューンをしようかと調べてみた。ジムニーシエラには色々なメーカーがパーツを出している。何割も出力があがるものすら存在していた。さらに、タイヤとホイールも変えてみたいと思っていた。サスペンションもいじって、インチアップするという大掛かりのものも検討した。ただ、インチアップやエンジンチューンはどうも信頼性が少し心配で、一歩踏み出すことはできていなかった。でもタイヤの側面に、従来黒文字のブランド名などを白文字にしたホワイトレターなるものは絶対にやりたいと思っていた。外観がとてもしまり、格好良くなるからだ。

一方で、4ヶ月が経ち、走行距離は3000kmに到達しようとしている。そろそろ冬支度が必要になる。いまのうちにやっておかないと、どんどん品薄になってくるからだ。ジムニーの時はスタッドレスを履いていた。2年目くらいまでは冬が終わると夏タイヤに戻していたが、3年目からは交換が面倒になり、一年中スタッドレスタイヤを履くようになってしまった。まあ、それが故に高速が不安定だったのかもしれない。色々調べていると、日本にもまだ少ないが、オールシーズンタイヤというのがある。そして、スタッドレスタイヤは日本特有のものらしい。確かに、欧州ではオールシーズンが当たり前だったのを覚えている。

オールシーズンタイヤは、いくつかのメーカーから発売されていた。中には雪道でも使えるもの、冬タイヤ規制の高速でも使えるものがあった。ただし、凍結路面ではNGとなる。少し気になったが、好みのホワイトレターも選択できるので満足していたところ、住友ゴムのダンロップの新製品が目に入った。なんと、凍結路面もOKという代物だ。路面環境に応じてタイヤの性能を変化させる新技術「アクティブトレッド」という技術を生み出したという。「温度スイッチ」と「水スイッチ」という2つのスイッチを搭載していて、「温度スイッチがONになると低温でも高分子鎖が硬くならず、グリップ性能を維持できる。水スイッチがONになるとウエット路面でのブレーキ性能が高まる」という。

新開発のゴム材料は、温度変化と水の有無によって軟らかさが変わる、つまり「アメーバのように変化する」というのだ。材料工学科出身の私にとって、この「SYNCHRO WEATHER」という新製品は度肝を抜かれた。1つならまだしも、2つのスイッチを1つのタイヤに仕込んでいるのだから、凄いとしか言いようがない。早速、シエラに履かせるべくサイズやらを調べていると、残念ながらまだ15インチも16インチも合うタイヤがラインナップされていないではないか。しかもホワイトレターも選べない。

選択肢は2つだ。今年の冬はチェーンで乗り切り、来年のこの時期に「SYNCHRO WEATHER」を履かせる。つまりホワイトレターを諦めるだ。もう一つは今年他のメーカーのオールシーズンを履かせて、凍結路面とチェーン規制への対応としてチェーンを搭載しておくだ。チェーンはいずれにせよ搭載しておくことに越したことはないので準備したいと思う。それにしてもとても悩ましい。しかし、今月中には意思決定をしたいと思っている。

あ、タイヤ選びにもう一つの視点もあった。サステナブル、地球に優しいだ。すぐに思い浮かんだのは、この記事の筆者と同じ、再生材料で作られたタイヤだ。しかし、ミシュランの定義は「標準タイヤの基本的な性能を犠牲にすることなく、より低燃費で摩耗しにくく、使い始めの性能が長持ちするもの」だ。より本質的な取り組みだと感じる。まあオールシーズンかつ、サステナブル。そんな都合の良いタイヤはまだ出てこないとは思うが、次の履き替えのタイミングではこんなタイヤを選べる世界になっていたら嬉しいと思った。やはり人の知恵は止まるところを知らない。未来を切り開き、未来を豊かに生きるために頑張りたいと思う。

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