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毎年、優勝チームが変わりやすい、アメフトでは、人材マネージメントも重要

 私は、NFLファンである。例年であれば、アメフトの優勝決定戦、Super Bowlは、仕事を休み、NFL好きな友達と、朝の8:00から、ビールを片手に、試合を観戦している。今年は、残念ながら、コロナの影響で、自宅で静かに観戦した。

契約金のルールがあるNFLは、プロ・スポーツとして面白い

 意外と知られていないことだが、NFLには、選手とチームの契約金にもルールがある。各チームのサラリーキャップ(総年俸の上限)というものも、ルールの一つである。

 このルールにより、財政的に余裕のあるチームに良い選手が集まるということにはならない。2020年度の契約金の上限は、1.98億ドルである。これだけあれば、53人の選手には十分で、簡単に契約できそうだ。何も心配なく。しかし、このサラリーには、基本給の他に、ボーナスなども含まれている。選手によっては、1年契約の選手もいれば、複数年契約の選手もいる。まさに、選手との契約が、NFLでは重要なルールになっている。

なんと、ドラフトで契約するのも、契約金のルールが

 さらに、ドラフト会議で新人選手の契約するのにも、ルールがある。2020年のドラフト先週の契約時のボーナス、SIGNING BONUSは、以下のForbesの記事にまとめられている。もちろん、このドラフトの契約金も、総年俸の上限に含まれる。

 このドラフト会議に関しては、Draft Dayという映画にもなっている。欲しい選手を、どの契約金で契約するのか、ドラフトはとても難しい。映画の中では、どの選手がという会話の他に、契約するだけ総年俸の上限まで余裕があるのか、という会話も出てくる。ドラフ会議は、ヘッド・コーチ、チーム・マネージャー、財政責任者、全員参加で行われているようだ。

 このようにNFLでは、スポーツのゲームのルール以外にも、選手との契約のルールもあることで、NFL32のチームをなるべく同じ条件ににして、ゲームをする。

 結果、NFLのSuperBowlでは、毎年対戦カードがほぼ変わり、多くのチームのファンが楽しめる向上になっている。

チーム・マネージメントも重要

 つまり、NFLでは、チーム・マネージメントも重要である。そして、この日経COMEMOでも、「働く」ということが論点になるが、それはNFLの選手にとっても同様の多様性が発生している。契約金をとても重要視する選手。所属するチームを重要視する選手。単年の契約よりも、複数年契約が重要な選手。選手ごとに、契約で重要視することは多様になっているのである。

 この多様な希望。これらの希望をかなえながら、組織全体の契約金のルールを守る。これが、NFLのチームで行っているチーム・マネージメントの一つである。まさに、日本企業の終身雇用崩壊、能力主義を重要視する企業の人材管理で起きていることが、NFLでも起きているのである。

 試合も楽しかったSuper Bowlであったが 、同時にサラリーマンの働き方や、働く価値について、試合を見ながら考えた月曜日であった。そして、今年も私の好きなチームは、Super Bowlに出場していない。夢は続く。

#日経COMEMO #NIKKEI

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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問

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1992年花王入社、デジタル・マーケティングを牽引。以後、コンサルタントとしてマーケティングのデジタル化を支援。ビジネスブレークスルー大学講師、東京大学大学院数理科学研究科客員教授、事業構想大学院大学客員教授 マーケティングサイエンスラボ(mslabo.org)所長