景気指標の体をなさないGDP
このGDPの内容はひどいですね。
ヘッドラインは年率+2.1%と成長率は加速してますが、内訳を見ると、国内の景気悪化に伴うリーマンショック以来の輸入の大幅減により+3.4ポイント押し上げられてますので、それをのぞけば▲1.3%です。
また、民間需要全体で見ると+0.3%の寄与度ですが、うち在庫の積みあがりで+0.5ポイント押し上げられてますから、それを除けば、個人消費も設備投資もマイナスのとおり実際の民間需要はマイナスといえるでしょう。
しかしながら、同時期の景気動向指数や日銀短観の大幅悪化とここまで経済成長率が乖離するわけですから、もやはGDP速報は景気指標として使えませんね。
恐らく、誰も注目しなくなった確報値とかの改定のタイミングで大幅に下方修正されるような気がします。