「再生可能エネルギー外交」 言葉キレイで意味不明

外務省ってエネルギー政策も所管してたんですか、とびっくりしましたが、中身を見て二度びっくり。

言葉はきれいですが、中身つるんつるん。

提言のなかで、「急激に下がる再生可能エネルギーのコスト 」と書いてあるのですが、だからこそコスト競争で勝てていない日本の技術を導入してもらうのは難しいわけです。

日本の国民の税金で、中国製の太陽光パネルを第三国に設置する事業をどんどんやれということでしょうか?

太陽光パネルなどは世界シェアの7割以上が中国・台湾製。日本のメガソーラーだってほとんど日本製など使われていません。もちろん、パネルの状況の遠隔監視等強みのある技術もいくつかはあるでしょうが、大方はもうコモディティ化している訳です。

省エネ技術も同様。自分で一度途上国の企業を訪問して、セールスしてみればわかるでしょう。「そんな値段であれば、いくらエネルギーコストを節約できるといっても、回収に何年かかるんだ。同じ投資するなら生産ラインの設備に投資する。設備投資は3年で回収することを我々は考えている」といわれます。

「日本の環境技術で世界での削減に貢献」というのは、大分以前から日本政府が掲げてきたテーマですが、それはそんなに簡単ではない、というのは国連の気候変動交渉を少し見たことがあればわかるはずです。

下記、ご参考。

「『日本の低炭素技術で世界での温室効果ガス削減に貢献する』は可能か?」

http://ieei.or.jp/2015/04/takeuchi150401/

むしろ、日本より日照条件の悪いドイツですら太陽光の発電コストが日本の1/3、他の国は数分の一であることを考えると、他国に「なぜ日本の再エネのコストが下がらないか」を教えてもらいたいものです。

外務大臣の諮問会合という位置づけなのでしょうか、どこの役所の何の会合で、何言ってるんだか、さすがにこれは???というレベル感。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180219/k10011335401000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_001

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