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日-仏-欧米による三角関係の行方は? (2019.05.27)

おはようございます。東京はきょうも引き続き暑くなりそうです。来日中のトランプ米大統領も驚いたのではないでしょうか。きのうJR総武線で両国駅を通り過ぎた際、国技館周辺の警備の厚さにふと「トランプさんと同じ空気を共有している」と思いを馳せました。

きょうもMorning Briefingにチャレンジします。5月27日付の日経朝刊1面は紙面上、いつもと違うレイアウトになっています。お気づきでしょうか?

「FCA、ルノーに統合提案」。アタマ(=トップ記事)の見出しが横書きです。通常は縦書きですが、大きいニュースのときはこのような「横カット」を使います。横カットにも縦の幅(段数)に応じて格付けがあります。今回は1段ですが、天皇陛下のご即位(5月1日付)の見出しは倍の2段でした。

新聞を紙面で読むと、文字以上にレイアウトから得られる情報が多いです。そのあたりの「整理道」は奥深いので、また改めて記事を書きたいなと思っています。

Morning Briefingとは
その日の朝、読んでほしいニュースの要点を簡単に要約したもの

日産に対するルノーの態度が変わるかも?

◆キーワード
自動車の日仏連合

◆ニュースはなに?
欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、仏ルノーに経営統合を提案する。ルノーは既に日産自動車・三菱自動車と連合を組んでいるが、仮に統合が実現しても日仏連合は維持する見通し。

◆気になるポイント
ゴーン元会長をめぐる事件を発端に、ルノーと日産・三菱自による日仏連合は良好とはいえない関係が続いています。これまでルノー側は日産に対して経営統合を提案してきましたが、事業規模や業績面で上回る日産側は統合を拒否しています。
こうしたルノーの「片思い」が変化するきっかけになるのでしょうか。自動車業界で「再編巧者」と呼ばれる欧米FCAが、ルノーに秋波を送っているようです。自動車業界が拡大を志向するのは生産効率化の側面もありますが、電動化や自動運転などの次世代技術(CASE)に対応するためでもあります。統合が実現すれば連携先が増え、新しい技術を活用しやすくなる――FCAにはそうした思惑があるようですが、ルノーはメリットをどう捉えるでしょうか。

◆あわせて読みたい

FCAってどんな企業?

日産はどう出るのか?


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