初対面の相手と早く距離を縮めるために取りいれるべき「誰でもできる」4ステップ

「翠川さん、本当に距離を縮めるのがうまいよね。昔は、初対面の会の後は会食で、お酒の力を借りて距離を縮めたもんだよ」と、15歳上のクライアント社長に言われて、ふーんと思った4月。

ノミニケーション--。距離を縮めるために使われていたお酒、コロナでだいぶ位置付けが変わってきたことは、この記事からもわかります。売り方も変えざるを得ない。私はお酒も大好きですが、そういえば、お酒の力を借りて距離を縮めてきたというよりは意識的な行動により距離を縮め信頼関係を得て、お酒の席でマブダチになってきたと言える大変革期に大人をやっている私たち。初対面の方と触れ合うことが1年の中で圧倒的に多い4月。本当は新生活の始まる4月の頭に公開したらよかったかもしれないこのnoteですが、初対面の人と出会う機会は一年を通じてある。

学生時代は、いわゆるスクールカーストのようなもののどの階層にも行ったり来たりするハブ役でしたし、スターバックスのアルバイト時代(ストックオプションの権利もらえる位働いてた)は人が足りない店舗に進んでヘルプに行き、開始1時間でこなれて対応し「スーパーヘルプ」「またお得意のヘルプ?」といわれていました。

この4月、急遽パリへ出張にいくことになり、階層や年代を超えて文化も言語も違う外国人相手にやり取りするチャンス到来!初対面の相手と、仲間になるためどうやって隙間に入り込んでいるのか、意識して再現する機会を経たので、やってみました。初対面の人と打ち解けるのが苦手と思ってる方の何かヒントになればと思いまとめておきます。

意識してやってうまくいった自覚が芽生えたことは以下の通りです。

1.まず自分はうきうきしておく
2.相手のすきなところをさがす
3.わからないことがたくさんあると伝える
4.皆、努力しているという前提で話す

それぞれ簡単に説明していくと、

1.まず自分はうきうきしておく

初対面の最初の1対1のとき

ちょっとした待ち時間など、会が始まる前に空白の時間があると思うのですが、何か楽しみにする様子や、楽しみにしている感じを見せること、また「気分が良さそう」という印象を与えることが重要です。

初めて会った相手がうきうきしていたら、「この人、なんだか機嫌がいいな?」となんとなくいい感じがしますよね。リラックスした空気をつくるために、うきうきの先手を打つ。この下地づくりが、関係性を作る時間短縮になります。

2.相手のすきなところをさがす

話し始めたとき

なんらかの話し合いをしなければいけない、問題解決をしなければいけない、となると、なかなか斜めから相手を見ることもあるかもしれません。

でも、問題とその人自身は別です。まずは、ぐっと距離を縮めるために、「この人のここ、けっこう好きだぞ」「ここ、いいところかも」という目線で見ることが大事です。ものすごくディテールでも◎。「大きい声をぱっと出さないところがいいな」とか「こだわりがあるんだな。こだわれるほど執着できるのは才能」など…なかなか難しいかもしれないのですが、初対面だからこそ浅めに見て、一長一短の長だけを薄目で見るようにして捉えましょう。好意的に見ていることが、よい効果をもたらしてくれるはずです。

3. わからないことがたくさんあると伝える

話したい話題の核心に触れたとき

今回の海外出張時、一番強く感じたのがこちらです。誰でも初対面の相手に、「自分が一番理解しているからいう通りにするように」と言われたら、嫌な気持ちになりますよね。

初めて会う相手がどう議題に介入してくるか無意識に警戒してしまうのは、大人になってから出会った相手が「突然やって来てすべてを否定する人」だったトラウマに苛まれていることが誰しも少なからずあることが起因しているようです。なので素直に、「私がわかることはひとつくらいで、ほとんどのことがわからないので本当に教えて欲しい」と伝えたことをきっかけに心を開いてくれることを、何度も体感しました。これはさりげなく、マジックフレーズ的だなと感じています。

4.皆、努力しているという前提で話す

話しおわって、結論をまとめるとき

「いやー、みんながんばってる」とまとめると最後の情報処理がうまくいきます。初対面の相手に限りの話ではありますが。初対面の相手に対して、「自分の方が頑張ってる!」と思うのは本当に無意味なんですよね。みんな本当に頑張ってる。程度差に関しては、まだ理解できていない側面が多々あることが多く、理解してないうちにジャッジをするのは初対面のうちは無駄です。

ここまで書いて来たことは、目から鱗のような話ではないですが、やると意識すれば、こんな自分に振る舞うことも可能なものです。入りさえうまくいけば、「長くやり取りしてみたら、最初と印象が違う」と仲良くなってから言われても、別になんてことはないのです。

最後に、さらに加えたいのが、

5.どうなっても大丈夫なメンタルを持っている

これは大前提の話ですが、初対面の人とすぐに仲良くなりたいと思う一方で、1から4までのアプローチを自分でしても、明らかに冷遇されることもあると思います。そのときに、「そんな人と仲良くなれなくても大丈夫」「自分には家族も友達もいる」というメンタルを持つことが非常に重要です。

私自身、昔から皆と仲良くしたい性格ですが、その気持ちが強すぎて、上から目線の人に無理して合わせることもありました。しかし、家族ができてから、「無理してまで何かしてあげるほど暇ではない」と思うようになり、安定感が増した実感があります。

この記事を読んでくださっている方は、良い人が多いと思いますので5番目のポイントも心に留めておいていただくと、より強くなれるかと思います。

まとめ

これまで述べてきたポイントを、初回だけでも気楽にできることから試してみてください。逆にしてみると、

・不機嫌そう
・歩み寄りがない
・自分は全てわかっていると主張する
・自分だけが頑張っていると思う


シンプルに嫌なやつが出来上がってしまいました。初対面にこれでは、大人としてはとてもまずいです。確実に損、しますよね。本当にそんな人でないならなおさら、こんな風に誰かの目に映ってしまわないよう、気をつけて自分側から仕掛けたもの勝ちです。

以上、スタートダッシュが得意な人の人たらしのコツでした。

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翠川裕美( KATALOKooo 代表 )
サポートいただけたいた方は仲間と思って日々精進しようと思います。とりあえず、ビールを買って乾杯させていただきます。