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淀んだ2024年の振り返りと来年は「回す」年に

2024年のはじまりは正月元旦の能登地震、ついで羽田の飛行機事故と、一体どうなるのかと思われた1年でした。

パリ五輪などもありましたが、振り返ってなんだかんだ一番印象的というか、一番驚いたのは石破内閣の誕生だったかな、と。悪い意味で。

内心、決選投票の時はほぼ100%高市総裁だと思ってましたから。別に高市支持ではないが流れ的にとそうだと思った。
しかし、あそこで石破を選択することこそが自民党の悪い部分だと思うし、案の定、その後の石破内閣はグダグダでしょう。

冒頭からだらし内閣と呼ばれるし。

外向デビューの時のありえない失礼な振る舞いとか、下品なおにぎりの食い方とかあった。

首相として何かしたか?といえば、すぐに総選挙に討って大敗し、自民党を少数与党にしただけ、と。どうでもいい「地方創生2.0」とか「防災庁」設置とかやってるようだが、肝心の経済対策はまるでド素人。

それでも少数与党の首相としてうまく立ち回っているかといえば、「103万円の壁」でたかが宮沢何某ごときもコントロールできない有様。

米国次期大統領のトランプには会えることもできず、一般人の安倍昭恵さんが先に会うという。しかも、それでようやくトランプが「会うよ」と発言したが、「日本の首相という立場の人間には会う」と言っただけで、一言も「石破」の名前は出なかった。これって、相当の屈辱だと思う。

これとかもどうなん?

内政も外交も何一つ仕事を成し遂げてないよね。いや、もう辞めた方がいいわ。

首相なのに、圧倒的にメディアに取り上げられもしないってのも情けない。

別に政治評論家ではないが、普通に考えて、このまま来年の参院選に突入しても負けるだけ。それくらい自民党の人達もわかってるでしょ。逆に、このままなら野党は内閣不信任つきつけて衆参ダブル選挙を仕掛けてもいいくらい。
だからといって、立憲民主党はもっとダメ。前原誠司が加入した維新もダメ。支持政党ってのはないけど、唯一、まともなのは国民民主党の榛葉幹事長だけだわ。

とはいえ、私は玉木氏はあんまり。軽すぎるし、脇が甘すぎる。そのかわり、榛葉幹事長は推せる。大きなお世話だが、榛葉大将、玉木参謀の方がいいんじゃないかと思っている。

まあ、国民民主党も今はあまりに頭数が少なすぎるので、良い候補者をどれだけ確保できるかが鍵になるんでしょう。

いずれにせよ、今やらなきゃならないのは、政局ではなく、経済対策。賃上げではなく手取りの増加。そして、それと同時に国民全体に意識付けしないといけないのは「みんな消費をしましょう」ってこと。手取りが増えたって、貯金とかしてたら経済は回らないから。

ある試算によれば、認知症者の 2023 年度末の金融資産残高は 126.6 兆円程度、軽度認知障害者は同 167.7 兆円程度で、両者の合計は294.3 兆円もあるらしい。
ちなみに、2024年度(令和6年度)の国の一般会計の総額が112兆717億円。どんだけ大規模な金額かがわかる。

こうした「あるのに使われてないお金」があるから経済が停滞する。
老後にいくらお金が必要とか言っても、「使わないお金に意味はない」から。

逆に、消費支出が増えれば、その分企業の売上も増えるし、人件費もあげられるし、そうすれば所得税も法人税も増えるし、何より消費税収も増える。
そうした消費の好循環を作り上げないと何も始まらない。

老いも若きもみんな消費するマインドにもっていかないとね。消費マインドがあがらないから、結婚も出生も増えないのですよ。結婚も出産も消費行動だから。

そのためにも、今は増税とかしたらいかんのですよ。取られれば余計に使わなくなってしまうから。そしてメディアも「老後にいくら必要」とか「子育てにいくら必要」とかの負の報道とかやってないで、「楽しいことに金も時間を使う」ことの大事さを訴求すべき。企業も買いたいと思う商品やサービスを開発してほしい。そういう循環が結局、「減税しても税収が増える」という循環を生み出す。

この循環がないから、GDPも下がるし、婚姻数も出生数も減るのですよ。

2024年の出生数は多分68万人台に落ち込む(それも社人研の低位推計がドンピシャに当ててるけど)。

2025年はみんなでこのお金の循環というか「回そう」という意識が高まればいいと思う。それぞれが楽しく消費をすることでお金も回すし、気持ちも回す。

そのためにも、循環とはほど遠い、よどんだドロドロの血液で動脈硬化してる石破内閣は早々に退陣してもらいたい。顔を見るだけで景気が悪くなる。「熟慮」とか呑気なことを言ってる場合ではない。テキパキ動けよと。


◇◇◇備忘録◇◇◇

以下は今年メディア関連に出た内容を、あくまで自分の備忘録としてまとめたものなので、読まなくていいです。







今のまま「少子化対策にならないどころか、むしろ逆効果な少子化促進政策しかしない上に、御用学者ばかり起用して不都合な事実を無視し、単なる選挙対策と利権構造を作るだけなら」本当にこども家庭庁なんていらないと思う。

ただ、ひとつだけ言うと、庁の中の人(官僚)はそのあたりはよくわかっているんだが、庁を作ると予算をつけて金をいくら使ったかで評価されるので、結局こうなってしまうという。

ネット記事でも公開されています






中日新聞からインタビュー受けた記事が掲載されました。10/9


大分にて婚活界の瞬間接着剤といわれる荒木直美さんと対談した動画の前編が公開されました
10/16

https://www.youtube.com/watch?v=nMTyUMLm6w8


毎日新聞から取材を受けてコメントしました。10/24


連載しているヤフーの記事が、ヤフーのトップトピックスになりました!


1年に1回くらいずつしか出てませんが、今年もアベマ出演。テーマは「下方婚」。


そういえば拙著「結婚滅亡」が台湾にて翻訳出版されました。台湾も日本以上の少子化と婚姻減ですからね。副題が「結婚しないことは重大な罪ですか?」となっている。台湾の方及び中国語圏の方よろしくお願いします。

https://www.books.com.tw/products/0010969102

以上、今年もいろいろと働かせていただきました。ありがとうございました。よいお年を。

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荒川和久/独身研究家・コラムニスト
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。