AEDとCPR(心肺蘇生法)についての誤解
心停止による突然死の可能性について、考えてみたことはありますか?
年間約7万人(約200人/日)が心停止で亡くなっています。
救命率は時間とともに下がっていきます。
救急車が到着するまでの時間は、全国平均8.5分。
心肺停止者の2人に1人はCPR(心肺蘇生法)が行われていない。
© shinjo
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CPRとは、ひとことで言えば「心臓マッサージ」です。胸の真ん中を1分間に110回のペースで5センチ下がるくらいの力で押して、脳や心臓に酸素を届けることです。
僕も含めて、AEDを誤解している人がとても多いことを知りました。
AEDって、止まった心臓を動かしてくれる機械だと勘違いしていました。
AEDは、心臓がけいれん(心室細動)して、正常に血液を送り出すことができなくなってしまった状態のとき、電気ショックを与えて、けいれんをリセットし、正常なリズムを取り戻させるための機械なのです。
つまり、動いていない心臓には使えないのです。
AEDをセットすると、電気ショックを与えるべきかどうかを自動的に判定してくれます。そして、必要なときにのみチャージされ、電気ショックを与える準備が整います。
そのため、心停止した人を見つけたとき、その人に心臓マッサージをせずにAEDを探し回り、ようやく見つけてAEDを装着したとしても、心臓が止まっているためAEDからは「心臓マッサージをしてください」というメッセージが流れるだけなのです。
必要なことは、CPRなのです。
AEDを探すよりも、まずは心臓マッサージを続けることが大切。
心臓マッサージを続けながら、AEDを持ってきてもらい、使用すること。
重要度が逆になっていました。
この事実を知って、自分にもできる救命技術を身に付けたいと思い、救命講習を受講しました。
受講後に、講師の方から「自分の手をみてください。あなたの手は、人の命を救うことのできる手になりました」と言われ、ぐっときました。
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東京消防庁 救命講習情報(僕はここで情報を得ました)
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/life01-1.htm
Coaido119というアプリがあります。
彼らが目指す世界は、この心停止を救うことのできる世界です。
今回の情報は、Coaido119の玄正さん、小澤さんとの勉強会にて学んだ内容です。
Coaido119については、別途詳しくお伝えしたいと思います。