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給与明細を読んでみよう 日経電子版で学ぶ新社会人の基礎④

新型コロナウイルスの感染が広がるなか、異例の形で始まった新年度。頑張る新社会人を応援するため、日経電子版をまだよく知らない方にも分かりやすく、記事の紹介に加えて仕事に役立つ知識をお届けします。

今回はお金に関する基礎知識です。毎月の給与と一緒に受け取る「給与明細」について説明します。

1. 給与明細って何?

4月に入社した新社会人の方で、初任給とともに給与明細を受け取った人も多いと思います。給与明細には毎月振り込まれる給料が記載されていますが、会社から支給される給与の総額や差し引かれる各種税金、実際に手元に残る金額など、様々な情報が載っています。

普段聞き慣れない言葉も多くありますが、皆さんもご自身の給与明細を見ながら、少しずつ理解していきましょう。

2. 具体的には何が書かれている?

会社によって形式やフォーマットは異なりますが、一般的に給与明細の内容は大きく3つのパートに分かれて記載がされています。

・勤怠
その月にどのくらい働いたのかが記されています。具体的には「出勤日数」「欠勤日数」「残業時間」などによって表されています。

・支給
会社から支払われる金額が記されています。具体的には「基本給」のほかに、「時間外手当」「通勤手当」「出張手当」など様々な項目に分かれています。会社によって特色があります。

・控除
税金や社会保険料、年金などで給与から差し引かれる金額や項目が記されています。「健康保険」「所得税」「住民税」などがあります。

3.「額面」と「手取り」の違いは?

給与明細を見たときに、会社から支払われる「額面」の給与と、実際に口座に振り込まれた金額の「手取り」の差に驚いた方も多いかもしれません。それは会社からの支給額から、社会保険料や様々な税金が「天引き」されているためです。そのため手取りの給与は以下のように計算できます。

手取り = 額面(支給)ー 税金や社会保険料など(控除)

一般的に控除の金額は支給額の2~3割となり、手取り金額は支給額の7~8割になると言われています。

「支給」を読み解くことで、会社からどんな名目としてお金を受け取るのかが理解できます。また「控除」では、何のために差し引かれているのかを確認することで、社会保障や税金の仕組みを知るきっかけにもつながります。

給与をめぐっては、新型コロナ感染拡大の影響によって様々な対策を講じる動きもあります。

次回は「支給」や「控除」など、給与明細の読み方をさらに詳しく説明していきます。

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▼5回目の記事はこちら
給与明細の「支給」ってなに? 日経電子版で学ぶ新社会人の基礎⑤

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