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この「出島」の2文字が日経に載っていなければ、大阪まで行くことも、新たな出会いもなかった話。 ~ 一言切り抜きfrom日経#308

たまたま見た記事や本がきっかけで、人生の歯車が動くことがある。

今回もたまたま…と書きたいところだが、毎日日経を紙でチェックして、グッとくる一言を切り抜いているので、たまたま、とは言い難くはあるものの、この日のこの記事のこの一文、その中のこの2文字を見ていなければ、違うことになっていただろう。

その2文字とは、この2文字。
2024年9月24日の日経朝刊より、2文字だけ切り抜き。

そう。出島。
鎖国時代、唯一外に開いていた、長崎の出島。

もう少し前後を見せるとこうなる。

この記事は、平日、日経の真ん中くらいに経済面の「経済教室」からの切り抜き。

こちら。

関西学院大学の吉村典久教授による論考。くしゃくしゃなのはずっと持ち歩いてたから。

現在の日本の大企業の中には、元々新規事業の部署や子会社として、新しい領域にチャレンジし、その事業の方が親会社より発展し、子が親を超え、しまいには子が親に発注し、新たなエコシステムを生んだ会社が多数ある。というお話し。

その始まりが、スピンオフだったり、出島組織だったと。

・豊田自動織機(親)ー トヨタ自動車(子)
・日立鉱山(親)ー 日立(子:鉱山の電気修理部門からメーカーになったという話は超面白い)
・古河電気(親)ー 富士通(子)
・イトーヨーカ堂(親)ー セブンイレブン(子)
・日本足袋(親:現アサヒシューズ)ーブリヂストン(子)

などなど。そう言われてみたら、そうか。面白い。

全文はこちら。


なんで、その出島の2文字に僕の目が留まったかというと、「出島組織=本体組織から離れて、新しい価値を生むチーム」で長年活動したり、作ってきたからで、

さらには、長崎市長にお願いし、本家本元の出島を借り、出島組織のためのカファレンスを行ってきたから。


話は吉村教授に戻る。

この経済教室の論考は、毎日サッと目は通す(チラ見の日もある)が、経営経済学者が基本書いているので、読みやすいかというとそうでない日が多い。が、たまに軽妙な語り口で、ノリが合うだろうなきっと、という方もいらっしゃる。吉村教授の文章は、ノリが合った(つまり素人でも楽しんで読めた)。

これは、会ってお茶してみたい。なんなら次の出島組織サミットに登壇してほしい。

検索してみると、facebookにいらっしゃる。投稿も頻繁にある様子。

メッセージを送ってみるか。

と思うが、1ミリくらいは勇気がいる。ので、寝せていた。やる気が起こった時に、エイと送ろうと。

そして、1ヶ月くらい熟成させていただろうか。

こういうのはふとしたきっかけでやる気が起こる。それがいつかは、本人も読めない。

今回はフレッシュネスバーガーでハンバーガーを食べた後だった。
あ、今送ってみるか。と。

「初めまして。日経の論考拝見し、大変興味持ちました。これこれこういうものです。お忙しいとは思いますが、私が大阪に行く機会があった時、または、東京にいらっしゃる機会があれば、ぜひ一度お話聞きたいです。云々。」

3分後。
既読になる。
そして返信あり。

「読んでいただいてありがとうございます。残念ながらしばらく東京に行く用事はないのですが、オンラインでもよければ。云々。」

返信のタイミングも、語り口も、経済教室の文章のノリだ。
勝手に親近感。

「ではまずは、出島組織について今年まとめて出版しましたので、よろしければお送りさせてください。」

と、こちらのリンクをつけた。


そしたら、
なんと。
この返信が。

これは、、
ご縁だよね、
どう考えても。

これは行くしかないでしょう。

経済教室の論考を読んでから、2ヶ月ちょっと後、関西学院大学梅田キャンパスへ。

いろんな用事を色々とくっつけたけれど、吉村教授に会うということに色々とくっつけた。

あの論考の元になっているこの本を読みながら。

超面白いです。


そして、、
お会いできた!

日経の論考のこと、「スピンオフの経営学」のこと、そもそもどういう研究をされてきたのかということ、「出島組織というやり方」をなんで見つけてもらったのかということ、僕らがやってきた出島組織(電通Bチームやその前身)のこと、などなど、1時間半おしゃべり。

やっぱり論考が楽しい方は、ご本人も楽しい。

そして「もし本当に面白い方だったら、その場で登壇のオファーしてきていい?」と、出島組織サミットを一緒に運営しているメンバーには話してきていたので、こう切り出す。

「3月14日に、出島組織サミットを参勤交代的に初めて東京でやるのですが…
ご興味あったりしますか?あわよくば、ご登壇していただけたり…」

「興味あります。スケジュール次第ですね…」

吉村教授、手帳を開く。そして…

「おっ。空いてます。」

というわけで、こちら、
吉村教授にも出ていただいて開催します。

今回は東京開催でリアル出島はみていただけないですが、出島とオンラインで繋いで、学芸員さんに、出島組織専用バーチャル出島ツアーをお願いしているので、出島の歴史から、新規事業のヒントを知ってもらえます。

登壇者も今回も多種多様に面白い方々。

そして、吉村教授のキーノート。

定員150人にしていたのですが、満員御礼につき、
184席まで増やしました。けれどあと残り12席。(2/11現在)


このnoteをいつも読んでいただいている方にも来ていただけたらまた参加者も多様になりそう、ということで、日経で見た2文字から始まったお話、書いてみました。

つまり、来ていただいたら、その2文字から始まったご縁が繋いでくれた吉村教授のご登壇、聞けます。

ちょっと面白い流れじゃないですか?!

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