ChatGPTなどの生成AIをどう活用するか
2023年10月もまもなく終わりを迎えるにあたり、先月に引き続き最近よく思うことがあります。ChatGPTなどの生成AIツールとどう向き合うか、日々の仕事の中でどのように活用し、同時に新しいツールや活用法の進化をどう継続的に学び続けるか、ということです。
自分なりに今思うこの問いへの回答は、『AI活用する意味・動機を明確にし、進捗・成果に責任を持って活用状況を記録し(見返し)、自分なり(或いはチーム内)で、継続的に学びを共有しながら成果を楽しむ』と感じてます。みなさんはいかがでしょうか?
このようなことを思うに至ったきっかけのひとつは、10月上旬のソフトバンクグループ孫正義会長による講演でした。動画をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、とても強いメッセージとしてAI技術を活用することを訴えかけていたのが印象的です。
ChatGPTについてGoogleトレンドを利用して日本国内でどのように話題になっているかを確認したところ、やはり4月上旬にピークを迎えた後、現在は当時の四分の一程度の水準にまで落ちていることが伺えます。4月ごろにはテレビのワイドショー含め、あらゆるところで話題になっていたことが懐かしく思い出されます。その後、日々の業務にどう利用していいか分からないという声をよく目にすることがありました。利用する人は積極的に利用しつつも、多くの人が興味を失いつつある時期が続いている、という印象を持っています。
書店を訪ねるとChatGPT特設コーナーがあり、数多くの書籍や雑誌・ムックが販売されてますし、X(旧:Twitter)を見ると活用法を積極的に投稿するアカウントが話題になっていることを目にしますが、多くの方は既にITリテラシーの高い方のように思われます。
一方で、ビジネスの現場では積極的な活用が進んでいるという調査結果も共有されていて、とても興味深い内容です(エクサウィザーズ社によるアンケート結果)
アンケートの対象がエクサウィザーズ主催&日本経済団体連合会後援のセミナーに参加した368社(518人)を対象としている点で、既に生成AIの活用に関して意識を高く持っている方の動向であるという点は踏まえたとしてもとても、とても参考になる内容でした。特にどのような用途に利用しているかに関しては、役職ごとに文書作成を中心に要約、アイディア出し、壁打ち相手等、具体的に挙げられていて自分なりの用途を考えるきかっけになりそうです。
米国のテック業界向けメディアの「The Information」 の読者を対象にしたアンケートでは、約90%の読者が仕事や個人的な用途でChatGPTのようなAIツールを使用していて、約87%が来年AIの使用を増やすと予想しているようです。仕事関連のAIサービスに月額100ドル以上を支払っている人も20%以上という結果になっています。
The Information’s Readers Use AI—and Pay for It [10/24 The Information]
私は毎週配信している気候変動関連のニュースレターのために以下のようなサービスを利用しています。参考までに共有させていただきます。
ニュースの発見(Discovery): Artifact
記事の翻訳:DeepL
トピックに関しての調査:Perplexity.ai
その他ブックマークした記事の蓄積・整理の場所としてNotion AIを活用したり、ChatGPTとデータベースを連動させた活用等も積極的に活用方法を模索してみたいと思います。
最後に、改めて思うのがこうしたITツールの活用方法やコツについての記事が大手メディアの記事やコンテンツで見る機会が比較的少ないと感じてます。意識的にそのような情報をX やテック系ニュースキュレーションサービスの「TechFeed」等を活用することを個人的にはおすすめしたいと思います。
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