深海という未知のロマン 海洋資源の豊富な日本こそ世界をリードすべきだろう
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
深海と聞いて何を思うでしょうか。私の世代ですと「しんかい6500」が真っ先に思い出されるかもしれません。たしか小学校高学年ごろに進水のニュースを見て、学校の授業でも取り上げられました。光も届かず漆黒の闇に包まれる海、そして強烈な水圧により生物など存在しないだろうと信じられてきた海底には驚くことに多様な生物が生存していました。そのような研究成果を見聞きするたびに「地球ってすごいな!」と純粋に驚き、そしてワクワクした記憶があります。
そんな深海探索のエースであるしんかい6500にも、老朽化の問題が立ちはだかっています。
今のテクノロジーを活用すれば、無人探査機でさらに深い海域の探索もできるでしょう。四方を海に囲まれた島国であり、広い排他的経済水域(EEZ)を持つ日本にとって、海洋資源の探索は研究のみならず経済的な恵みをもたらす可能性が高いです。陸地の資源が少ない分、より海の恵みに目を向ける必要があります。実際にレアメタルを含む鉱物資源が発見されています。
身近なところでは、魚もあります。一般的に「深海」は太陽の光が届かなくなり、光合成の限界とされる水深200メートルより深い海をさします。実は近海でもこの条件を満たす湾は多くあり、有名なところでは駿河湾などがあります。
深海魚は見た目こそグロテスクなものが多いですが、実は非常に美味であることから固定のファンもついています。脂がのって煮付けなどで人気のある「金目鯛」も定義としては深海魚です。
資源としての実利だけでなく、深海には人を引き付ける魅力があります。摩訶不思議な生態やユニークな見た目などなど、知的好奇心を大いに刺激されます。
魅力あふれる深海の世界。引き続きウォッチしていこうと思います。
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タイトル画像提供:asa / PIXTA(ピクスタ)