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安易に飲食店時短とかいうけど、外食機能が大事な生活のインフラである人達だっているんだよ

明日から協議に入る、例の特措法改正罰則規定の件ですが、与野党の間で過料の撤回とか、刑事罰の撤回もしくは協力金の上乗せなどがやりとりされるようです。が、特に、飲食店などへの時短要請に対する罰則・補償に関していえば、「頭を使う部分はそこじゃないでしょうよ」という気持ちしかない。

何度も言っていて本当に申し訳ないのですが、飲食店に対する時短要請そのものが的外れだからです。的外れの要請をしておいて、それに従わなければ罰則金をとるとかの所業は、本当に意味不明です。

時短でもない、罰則でもない。コロナ禍における飲食店との共存の方法は、第三の視点にこそあります。それが、これも常々言っている「ソロ外食」という切り口です。

改めて、ファクトに基づいた「ソロ外食がコロナ禍下での経済を救う」という話をプレジデントに寄稿しました。ぜひ読んでください。

大仰なタイトルは置いておいて(そこはどうでもいい話)、何度も言うように問題なのは外食ではなく会食です。政府もメディアも、ソロ外食する大勢の「一人ずつだけど大きな力」を透明化しないでいただきたい。

ぼっち飯だの孤食だのと揶揄する輩がどれだく沢山いようが、現実に外食産業を支えてきたのはソロ外食する人たちです。それがファクトです。そもそも、江戸時代に日本の外食産業と食文化を生み出したのもソロ外食のエネルギーです。

いい加減その大きな力を皆認めてもいい頃ではないですか?

協力とか一致団結とか上滑りな言葉など何の力もない。一人ずつの個別単独な行動でも、一人で美味い飯を食いたいという個人的な欲求行動でも、それが結果として飲食店やそこで働く人、生産者や加工業者、納入物流業者、及びそれら働く人達の家族を支え、そして、救うのです。協力とはそういうことをいうのではないでしょうか?人と人との支え合いは目に見えるものだけではありません。

ぜひ記事をご一読いただき、少しでも共感や賛同の気持ちをお持ちいただいたのなら、ぜひこの記事を拡散していただきたいと思います。多くの人たちに伝えたいのです。ご協力お願いします。

ちなみに、記事内でもご紹介した「孤独のグルメ」原作者久住先生のツイートはこちらです。


おかげさまで、今回の記事もたくさんの方に読まれました。うれしいのは、読まれただけではなく、共感や賛同の声が多かったことです。




いつもは否定的な逆張り意見が並ぶヤフコメ(20時時点134件)にも「どうした?」と心配したくなるほど、共感・賛同の声が並びました。一部ご紹介します。

この記事に賛同します。GoToお一人様、どんどん推進すべきです。時短など全くダメ。守らないわ、逆に密になるわ、余計な協力金を支出しなければならないわ、従業員に給料払えないわ、悪いことばかり。時短ではなく、24時間営業させて来店を分散させるように仕向けるべき。行政も協力金を支出する必要はなくなるし、24時間開けば雇用も増える。経済は回っていいことづくめなのに。要請すべき(取り締まるべき)は注文以外の会話を禁止、これのみ。また、2人以上で入店しても分散指定席にする。これも必要だね。
こんな記事を待ってました。自分は割と「一人で外食」に抵抗が無いし、「一人で外食」はコロナ感染のリスクは低いのに、「外食全般が社会の敵」みたいな風潮にずっと疑問を持っていました。自分はキッチンがない独身寮に住んでいるので、一人で外食“せざるを得ない”です。一人での外食はむしろ奨励されるくらいの風潮になってほしいです。
全く記事に賛成。 今後のことも考えて、飲食店も形態を変えるべきだし、そういう店を応援するシステムを作ってほしい。
単身赴任でしかも在宅勤務。帰省もできずがんばってる俺は、夜、外で静かに軽くお酒を飲みながら食べたいよ。
この記事は的を得ているし、自分も単身の立場としてそう思う。
松屋、吉野家が20時に閉まるのはつらい、
店には悪いが2名様以上はご遠慮願います。
で営業続けてもらうのが良いのでは、
一人で牛丼食べて喋ることはあり得ないし、
つまりファミリーレストラン、宴会主体の居酒屋を助けてあげるべき。
データに基づく根拠ある記事。たしかにお一人様外食は政府も推進するべき。ただし、お店の感染対策前提で。スナックとかだと話してリスクあるが、外食だけなら通常は話すことなく密リスクも下げられる。
ソロ外食の人のために、お店を20時以降も開けて欲しい。
どうしても仕事で出張をしましたが時、お店が開いてなくて夕飯難民になり、かなり困りました。
ホテル近くのスーパーは激混みで、行列に並ぶわ、ホテルにレンジがなかったので冷たい食事を取るハメになったり、良い事ない。。。飲食店もお金を落としてくれた方が良いと思うのですが、、、涙
本当に時短じゃなくてソロ客のみの受け入れにすべきです。
時短にしても数人で一緒にご飯してたら意味はありません。
ソロ客のみにした方が飛沫も飛ばないし安心です
賛成。
時短営業より一人外食か黙食推奨を試してみる価値はあると思うのに、gotoは2人以上が原則の店が多く、通常より儲かる店もある不公平な時短協力金、税金の使い道に疑問を感じていた。
感染対策ができている店を一人で選ぶ、会話無しを試してもらいたい。


もちろん、ヤフコメにもツイッターにも、中には否定的な意見もありますが、独身や一人暮らしの人だけではなく、既婚者の人から賛同いただけたことが大きいです。

何度もいうように、事は飲食店だけの話ではないからです。ソロ外食している人達と同様透明化されている、物流ドライバーなどエッセンシャルワーカーの人達にとっても、夜中まで開いてる飲食店がなければ困ります。

誰もがテレワークできる仕事じゃないのと同様、誰もが単なる遊興として飲食店を利用しているわけではない。そうした人たちにとっては、飲食店や外食の機能こそ大事な生活インフラであるということを認識すべきです。

裕福な家に育ち、何不自由なく大学から官僚になって、政治家になったお爺さんにはそういうことがわからないのでしょうか。わからないなら、知ってください!それが政治家としての最低限の仕事です。


中には、積極的に飲食店を支援すべく動いている行政もあります。北九州市です。記事にある通り、クラウドファンディング(CF)を使って1口4000円で支援資金を募る。CFの参加者には支援金に25%を上乗せした1口当たり5000円分の飲食チケットを配り、3月下旬以降に飲食店への来店を促すもの。

素晴らしい取り組みだと思います。

事実、北九州市は2020年の夏にも同様のことを実施していて、約8700人から1億4500万円以上の支援金を集めたそうです。

時短か?協力金か?の二択しかないわけではないんです。飲食店だろうと、その飲食店にかかわるすべての事業者だろうと、お客さんだろうと、もっとも求めているのは「日常を取り戻す」ことです。

コロナがなかった頃の日常にすべて戻すことは無理だとしても、その中でも最大限ひとりひとりができることをやって、「限りなくコロナ前に近い日常を取り戻す」こと、それがすべての人たちの願いではないでしょうか?


※プレジデントの元記事のタイトルに対して、「ノーリスクじゃなくてローリスクだろ!」とか「日本を滅ぼすはいいすぎだ」とか、タイトル周りのそういう些末な話はどうでもいいんで。そこ全然重要じゃないんで。タイトルは筆者がつけるものでもないんで。反応する人「俺はそこに気づいたぞ」とかドヤ顔する話でもないんで。むしろ、それ想定通りの反応なんで。

長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。