私は長くエネルギー・環境(特に地球温暖化)の世界にいるので、いわゆる「大企業」の方たちとのお付き合いの方が多かったように思います(尾瀬の自然保護を担当していたようなときには、個人経営の皆さんとのお付き合いも多かったですが)。エネルギーというのは実は薄利多売なので基本的にスケールが重要です。最近でこそいろいろな技術のおかげで分散型のビジネスモデルも出てきましたが、基本的には、体力がある人(企業)がまとめてやった方が結局消費者の側もお得、という世界だったわけです。

でも、これからは変わっていくし、変えていかなければなりません。人口減少や過疎化が急速に進む地域では、今までの大規模集中型のインフラを維持することは難しくなっていきますし、低炭素化の要請や多様化する消費者のニーズに応えるためにも、今までとは違う技術・サービスを提供できるユニークなプレーヤーの力が必要だからです。エネルギーの世界に関わる人たちの、生態系が豊かになってほしい、と言ったらニュアンス伝わるでしょうか?

では、新しいプレーヤーにはどんな要素が必要なのでしょうか。エネルギーの世界は「途切れることがあってはいけない」、「公平でなければいけない」、「間違いがあってはいけない」。「いけない」だらけです。それは商品の性質上仕方ない。でもそんな制約だらけのフィールドにチャレンジする中でも、楽しむ力がある人が結局世の中を変えるのだろうと思います。

起業して以降、様々なスタートアップの方たちとお話ししたり議論することが増えました。今まで私がしてきた「会議」と何が違うかって、笑いの多さなんです。笑う力を持った人たちと会えるとすべてがワクワクしてきますし、そういう方たちと議論すると、笑いの力をつくづく感じます。

最終的な責任を持つ企業や政府の方たちは本当に大変ですし、彼らからすれば楽しむどころではないでしょう。だから、社会を変えていくというのは違う立場にある人たちがすればよいと思うのです。ただ、違う立場にある人たちだけではできないので、そこにコラボレーションが必要なわけで。

そんなコラボレーションを作っていければなーと思います。ということで、書きました創業者blogです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?