ソロ男の正体。目上の人に「なるほどですね~」と言いがち【前編】
もともと独身という言葉は、「シングル」という言葉で表されてました。英語表記でもsingleが普通だった。しかし、2014年に私が「ソロ活動系男子」という言葉を世に輩出し、「ソロ男」「ソロ女」「ソロ活」「ソロ充」という言葉を使用してメディアに出たことで、今では「ソロ旅」「ソロ飯」「ソロキャンプ」など、「シングル」という言葉はほぼ使われなくなって「ソロ」がその座を奪いつつあるという感じです。
※ちなみに「ソロ充」という言葉は、厳密には私より前にタレントの中川翔子さんが使用しています。
とはいえ、ソロ男に対して女性が抱くイメージは、とても厳しいものです。「いつまでも結婚しないで未婚のままの男性をどう思いますか?」。そんな質問を女性に投げかけるとたいてい次のような言葉が返ってきます。
「貧乏なんでしょ?」
「オタクなんでしょ?」
「コミュ障なんでしょ?」
「マザコンなんでしょ?」
「潔癖症なんでしょ?」
「ブサイクなんでしょ?」
これでもかっ!というほどネガティブな言葉のオンパレードです。要するに、「どこか人間的に欠陥がある人」。それが、世間における「結婚しない男」のイメージです。生涯未婚率が過去最高を記録し、未婚化・非婚化がニュースで取り上げられているにもかかわらず、「結婚するのが当たり前」という価値観は相変わらず根強いようです。
そうした偏見を持たれることが多いのですが、決してそんなことはなくて、ソロ男とは、20~50代の有業の独身男性のうち、「自由」「自立」「自給」の価値観を持つ独身男性を指します。よって、ニートやパラサイトなどは含みません。みんな、経済的に自立している男たちなんです。
今回は、そんな「ソロ男」の5つのクラスターについて、前後編に分けてご紹介します。
まず、前編です。
© 荒川和久 無断転載禁止
1.社交性ソロ男…28.9%
ソロ男の中でもっとも大きな構成比で、全体のほぼ3割を占めます。友達も多く、同性異性問わずにワイワイ集まって、楽しむことが好きな人たちです。将来結婚する可能性も高いのですが、今は結婚の意思はなく、楽しく毎日を過ごしていたいという人たち。「パリピ」と呼ばれる人たちはここに含まれます。彼女がいる割合も最も高く、コミュ力も高い。「なるほどですね~」は基本敬語だと思っているので、目上の人にも使います。
芸能人で言えば、マイケル富岡さんでしょう。
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2.ストイックソロ男…11.7%
周りの視線や評価など気にせず、自分の興味関心領域にストイックに突き進む男たち。スポーツに打ち込む人、研究者などもここに当てはまります。糖質制限をしたり、身体を鍛えまくる人もこれです。一見関連なさそうですが、いわゆるオタク系の人たちもここに該当します。要するに、仕事でも趣味でも没頭しがちな人です。但し、恋愛には没頭しません。
芸能人で言えば、俳優の佐々木蔵之介さんやバカリズムさんあたりでしょうか。
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続いて、後編はこちら。
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