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ビジネスパーソンはどんな作品をつくったか アート思考ワークショップ

こんにちは。COMEMOスタッフの山田豊です。ビジネスパーソンが3日間のプログラムで生み出した作品を一般公開するイベントが23日、渋谷EDGEofで開かれたので参加させていただきました。

「ありえない」を生み出すフランス生まれのワークショップ「Art Thinking Improbable Workshop」です。

Art Thinking Improbable Workshopとは?

1819年パリに設立された世界で最も古い歴史を持つビジネススクール、ESCP の准教授 Sylvain Bureauとパリ在住のArtist Pierre Tectin が10年かけてつくりあげたものです。伝統的なビジネススクールで何か新しい教え方ができないかと考えたSylvainは、もともと友人であるPierreと話しをしているうちに、Artistの思考とBusinessを結び付けられないかと授業をはじめました。初めはESCPから「ArtとBusinessのクラスなんてJoke?」と言われたそうですが、最初は生徒向けだったクラスも、数年前からはEntrepreunerや企業のExectuiveまでWorkshopを拡げ、10年間で約1,500人がこのWorkshopを受講しています。

アート思考についてはこれまで、COMEMOで3回にわたりイベントのテーマとして取り上げてきました。

実は上の「アート思考×ビジネス #03」で、登壇者の西村真里子さんがこのワークショップについて紹介していました。

西村さん 私が昨年からやっているのが、フランスのビジネススクールで始まったアートシンキングのワークショップ。「ビジネススクールで教えることは、もしかしたらアーティストがヒントを持っているのかもしれない」ということで始まった。アーティストがビジネスの現場にやってきて、「あなたのやりたいことは何?」と聞く。ビジネスマンは言葉で説明する。するとアーティストは、目の前にある材料を指して、「これで自分が本当にやりたいことを表現してみて」と言う。

今回のワークショップには西村さんのほか、同じく「アート思考×ビジネス #03」に登壇いただいた藤幡正樹さんと、3回のアート思考シリーズをプロデュースしていただいた若宮和男さんも加わっています。

ワークショップは現代アーティスト長谷川愛さん、キュレーター高橋裕行さん、特別ゲストとして参加したメディアアーティスト藤幡正樹さんを講師に、29人のビジネスマンたちが6チームに分かれて作品を作り上げます。最終日の作品展示を目指し、3日間かけて講義·事例とワークショップを繰返してきました。主催はArt Thinking Collective、 日本マイクロソフトがサポートしています。

ワークショップでは、あらゆる制約をすべて取り払い、限界まで考え抜くこと学ぶことで、破壊的であり得ない提案を世に投げかけ、未来を切り拓く力を養うことを学びます。

<1日目>
·なぜARTを学ぶのか?
·Practice 1: Donate (貢献)
·Practice 2: Deviate (逸脱)
<2日目>
·Practice 3: Destroy (破壊)
·Practice 4: Drift (放浪)
<3日目>
·Practice 5: Dialogue (対話)
·Practice 6: Display (出展)
·3日間の成果発表、レセプション

講義を受けながら3日間かけて、一つのアート作品を仕上げていきます。
できあがった作品はどのようなものでしょう? その作品から発せられるメッセージは?

この作品は差別的な言葉の生前葬、だそうです。赤い文字で書かれた言葉はまだ生きているという認識です。

教育をテーマにした作品。同一性を象徴する上履き。抜け出そうとしても抜け出せない……。上履きにヒールがついているのは「もっと個性を認めてもよいのでは」との思いが込められているそうです。

こちらは後継者不足をテーマにした作品。

健康ガチャ。カプセルを開けると…

いずれの作品も、現在の社会が抱える課題に対するメッセージが明確に伝わってきました。そして、これまで東京藝術大学や慶應義塾大学で教えてこられた藤幡さんが「もういっぺん教えるチャンスがやってきたかな」と言われていたのが印象に残りました。

不確実性の時代にアートの出番はますます増えそうです。


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日本経済新聞社のCOMEMO担当。日経記者、デスクをへて2017年10月からCOMEMOスタッフ。※投稿する内容は個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
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