デジタルデータ時代の1年の振り返り方〜
音楽ストリーミングサービス Spotify(スポティファイ)が提供する「あなたの2019年まとめ (Spotify Wrapped)」、試してみたことはありますか?
2019年を通して季節毎に最もよく聴いていた曲、アーティスト、ジャンル、ポッドキャスト、視聴時間などを、ビジュアル化されたページで16ページに渡って振り返ることが出来ます。
日々なにげなく聴いていた曲、あの時によく聴いていたポッドキャストなど、振り返ることでいろいろなことを思い出すことが出来て、便利で楽しいサービスと感じる人も多いのではないでしょうか。自分の意外な視聴習慣や忘れていたお気に入りの曲を再発見できるかもしれません。
デジタルデータ時代の1年の振り返り方
スポティファイはあくまでオーディオ体験の記録をまとめたものを一覧化・ビジュアル化しているのですが、日々デジタルサービスを日常的に利用するようになったことで、いろいろなデータの振り返りが容易になっていることに気づきます。
・アマゾン、アップルなどの購入履歴
・フィットビット(Fitbit)などのフィットネストラッキングサービス
・ガス・電気の使用量
・Paypayなどのキャッシュレスアプリの購入履歴
・写真の撮影場所・時期(Google Photoなど)
・SNS投稿の記録
・noteの執筆履歴
・Googleの検索履歴
・Youtubeの再生履歴
今まではあまり数値やビジュアル化されたデータで意識する機会が少なかったものが、年々デジタルが介在することが増え、振り返りが容易になっていると感じる人も多いのではないでしょうか?
AI(人工知能)活用の場合はデータが集積することで分析が容易になり、改善のための洞察やヒントが得られたりする前向きなデータ活用への期待は自然と高まります。
一方で気になるのは、こうした個人情報、プライバシーデータが自分の気づかないところで広告のターゲティングに利用され、「オススメ」情報が推薦され、自分の行動に知らず知らずのうちに大きな影響を与えつつあることです。例えばGoogleやYoutubeの閲覧履歴から提案された情報やコンテンツによって、ついつい視聴したり、購入したりする機会もきっと増えていることと思います。
最近では例えばGoogleやYoutubeの検索・再生履歴などは削除することも可能になり、できるだけ個人による自分のプライバシーデータの管理を意識するサービス提供企業も増えつつあります。
個人データの守りの部分も意識しながら、有効活用することで日々の日常を少しずつでも豊かにするための活用法がきっとあるのでは、という思いに気づかされます。
2019年の振り返り、そして2020年を見据える中で、こうしたデータ活用を意識してはいかがでしょうか?
Photo by Spencer Imbrock on Unsplash
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