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個人のアーティストが、クラウドファンディングに初挑戦してみた阿鼻叫喚

いつもお世話になっております、市原えつこです。この度6/30に人生初のクラウドファンディングを公開してみました。

かねてから東京で土着のテクノロジー奇祭を開催するのが夢だったのですが(ちょっと我ながら謎の夢と謎のモチベーションなのですが……)
令和元年、世界中から仮想通貨の投げ銭を集めて神輿をかつぎ、土地の豊穣を祈る奇祭「仮想通貨奉納祭」を開催すべく、クラウドファンディングを通して開催資金&一緒に参加し楽しんでくれる仲間を募集するため、ファンディングを立ち上げました。

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そして、皆様のおかげで開始後24時間たたないうちに目標金額の50%を突破しました…!!(現在は75%)
初日のご支援の伸びがReadyfor全体でもトップだったそうで、注目プロジェクトとして早々にピックアップしていただいたりもしました。多謝……!

こういう奇祭です(おわかりいただけただろうか……)

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準備はとにかく超大変&公開前後は感情がジェットコースター化

これだけ聞くと「簡単にお金が集まってすごいね!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
「いえ、まっっっったく簡単でも楽でもないです🤢🤮」というのが実際の体感ではあります。「ここぞ」という時以外に、人生で何度もやるものではないなと……

特に私は今回、チームではなくほぼアーティスト1人のワンオペ体制でクラウドファンディングを立ち上げていたのですが、そうすると

■Todo:
・企画、リサーチ
・クラファン計画立案
・文章執筆、ライティング
・デザイン、画像の作成
・リターンの設計、価格帯設計
・実施に関して関係各所とのネゴシエーション
・多様な観点からのリスクチェック
・PR戦略の立案
・告知、プロモーション、拡散
・プレスリリース手配、メディアへのアタックや根回し
・ご支援くださった方との御礼やコミュニケーション
・リターンのグッズやコンテンツの作成・デザイン・発注・在庫管理
・(終了後)グッズの郵送祭り
・etc


これらをほぼ1人でやることになります。言語化されていないこれ以外のタスクも多い。無謀だった……。今年の1月が初回打ち合わせで、実働として、これまで少なくともまる1ヶ月分以上の工数はガッツリ公開までに割いていた気がします(そしてむしろリターン用意するこれからが本番)。そのぶん本気度は高まるのですが、これはまさに自分が企画したプロジェクトの奴隷……!
実際にはReadyforアートチームのキュレーターの廣安さん&小谷さんが超優秀かつ彼女たちのコミットメントが莫大で、計画立案、ページ制作やリターンの設計にごりごりコミットしてくださったので死ななかったのですが、もし初回にサポートなく1人でやってたら死亡フラグ立ちすぎでした。
教訓:クラファンはチームでやろう!1人だとヤバいぞ!初心者が1人でやる場合はサポートやコンサルティングが手厚いサービスがおすすめ。

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あと、地味にヤバかったのがクラウドファンディングブルー。こんなに緊張&不安になるものとは知らなかったです。企画をはじめたぐらいの時は「まあ、どうにかなるだろう」と大きく構えていたのですが、公開一週間前ぐらいから、「あれも準備できてない」「ここもわかりにくい」「というかこんな謎プロジェクトに支援が集まるのか…?」「もうダメだ、切腹モノだ……人生やり直そう」というレベルの不安のネガティブスパイラル……。
All-or-Nothing方式のクラファンはメンタルに悪いぞ!(逆に言うと、不安になって当たり前なのである程度は気楽に、気に病みすぎないほうがいい)

ただ、そのぶんご支援が入ると、とにかく、ものすごく嬉しい……!
今回開始と同時に多くの方が応援&ご支援&拡散してくださったおかげで冒頭に申し上げた通り初日に50%のご支援額があつまり、ものすごく感動したのを覚えています。

「クラファンは初速がとにかく大事」の法則

クラウドファンディングは「初動の一週間で30%が集まったプロジェクトは、その後成功確率が大幅に上がる」という法則があるようです。初動で動きの大きいプロジェクトは群集心理で「人気があるのかな」と新規の方も集まりやすい傾向があるそうな。

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その事実を知ったのが比較的公開間近、一週間前ぐらいだったため超焦りました……(関係者調整とページの準備だけでいっぱいいっぱいで、初動のための対策をロクにしていなかった)。
そのため公開4日前ぐらいに「助けてくれえ」「ご意見をくれえ」と限定公開でFacebookにプレビューを投稿して知人の方にフィードバックをいただき(リターンの表示順などかなり有用なコメントを続々いただき、本当にご意見伺ってよかったです)、2日前から「クラファン公開します…!」「よろしければ応援してください」とTwitterでも騒ぎ立てておりました(お目汚しすみません…)。



あと、プレスリリースも人生ではじめて打ったり(便利でした)→(メディアアート×土着の奇祭。令和元年、「仮想通貨奉納祭」爆誕に向け、市原えつこが初のクラウドファンディングに挑戦)。リターンもとにかく初速重視で個数限定の先行価格在庫も用意し、あやしいリターン告知画像も公開当日にあわてて用意しました(Twitter美容垢のベスコス紹介画像風)。

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とはいえみんなお忙しいだろうし、予告してもさすがにすぐには支援は来ないだろうと思っていたら、本当に開始してから秒単位でガンガンご支援&拡散をいただき、即売会状態に……。人間の善意に触れて超感動した瞬間でした。本当にありがとうございます…!!

作家の浅生鴨さんが初っ端でとてもいいコメントとともにお布施をしてくださったり……(前作の『都市のナマハゲ』で原作・脚本をご担当いただきました)

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その後もこれまでの人生でお世話になった方が応援コメント欄に続々登場し、、泣くやん……

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プレスリリースもやや効果ありで、大手ニュースサイトに続々転載されたり仮想通貨メディアが記事化してくださったりしました。

郵送不要かつレバレッジのきく、三方良しの情報商材()リターンを用意

クラファン初心者が頭を悩ませるのがリターンの設計。Tシャツとかクラファン限定グッズを色々つくるのもいいのですが、「それだと本当に自分のよほどのファンや、企画に思い入れのある方ぐらいしか欲しくないだろう」と公開前に気付きました(事前にデザインが決まってて着用写真も撮れており、それがモノとして魅力がある場合はいいのですが)。
キンコン西野さんの下記ブログが胸に突き刺さる……!!!ド正論でぐうの音も出ねぇ。。これを一週間前に見てTシャツ取りやめました。


そうじゃなくて「ちょっと面白そうだな」ぐらいにライトに興味を持った方が気軽に支援ができるリターンは?と考えた結果、
自分が既に持っている、需要の高いノウハウ、リソース、情報をリターンにする」選択肢も入れた方がいいのでは?と気付きました。
情報だと郵送や内職的な作業が発生せず、また対面でのコンサルなど自分が実際に時間を拘束されないぶんコンテンツを充実させることに集中できるし、ご支援者数が増えれば増えるほど執筆に工数が割けて情報としてのクオリティをあげられるし特典をたくさん盛り込める……。
物理的な時間の拘束を含むリターンだとクラファンにしては単価が上がりすぎる傾向があるので、情報だと比較的手頃な値段で、しかし実働同様の効果が得られて良いのではと。

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そう考えた結果生まれたのがこちらのリターン、「【闇の裏情報】裏の役立ちノウハウ。ギブアンドテイクの仁義コース」です。
こちら現在ご支援者数が最も多い(58人。先行割引価格分の在庫はあと2個)リターンとなっています。

また、クラファンの良いところはご購入者がわかったうえで執筆ができるので、レベル感を購買層に併せて調整できること。思っていたよりも同業者・熟練者の方が買っていただけているので、ちょっとマニアックで専門的な内容も多く入れていこうと現在リライトしております。

その他、クラファンのpros and consについては絶賛クラウドファンディング中(OpenSky米国ツアーに力を貸してください!)の八谷和彦さん、モデレーターとしてデザインライターの角尾舞さんと最近対談配信を行ったので、ご興味のある方はこちらも御覧ください(後半オフレコのヤバい話は、八谷さん&市原のクラファンのご支援者が見られるレポートのみで公開する予定です)。

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また、私のクラファンもまだ目標額に達しておらず、引き続き応援&ご支援超感謝です!!(ちゃっかり宣伝)

・プロジェクトタイトル⁚
キャッシュレス時代の新しい奇祭、「仮想通貨奉納祭」爆誕₿
・URL⁚ https://readyfor.jp/projects/kisai
・目標金額⁚100 万円
・募集期間⁚2018 年 6 月 30 日(日)18時~2018 年 8 月 9 日(金)23 時
※ALL or Nothing 形式のため期間内に目標金額に達成しなかった場合は支援者に全額返金 となります。
・使用プラットフォーム:クラウドファンディングサービス「Readyfor」
今回、このプロジェクトにご賛同頂きご支援頂いた皆様には、作品への参加権や限定のグッズ等、各種 「リターン」をご用意してございます。上記サイト内をご覧ください。

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