コーンフレークと、全肯定のシャワー

おかんがいうには、コーンフレーク。

令和最初のM-1が終わりましたね。平成最後のM-1は、炎上含め色々あり、今年のM-1、上沼さんが審査員またやってくれる嬉しいとか、松ちゃんが憎まれ役を買って出てる気がするとか、お客さんもいい人入れてるんだろうなとか、盛り上がるように全スタッフの気配りを感じられる大会だった。その中で、時代が変わりゆくポイントの大会だった気がする。

優勝したミルクボーイの、「おかんがいうには」「コーンフレーク」「最中」。ワード自体の誰も傷つかないセレクトもあまりにも秀逸だが、「おかんがいうには」挙げ句の果てには「おとんがいうには」に目を白黒させてしまった。全方位に優しい。優しすぎる。

間違いはふるさとだ、誰にでもある。

何より、ぺこぱ松陰寺太勇の全肯定つっこみが、2019年元旦のおもしろ荘より度を増し冴え渡り、会場がそれを受け入れられていた。「誰も傷つけない」から、「全肯定」の時代へ。つっこみの松陰寺太勇が長々と全肯定している間、シュウペイも邪魔しないでとぼけながら待っている。優しい(しハートが強い)。

決勝に上がった、かまいたち・ミルクボーイ・ぺこぱ。

3組のうち、相手の容姿いじりや相手を馬鹿にする漫才皆無。どころか、進化していた。和牛、霜降り、トロサーモン、これまでの結果に言いたいことは山ほどあるが、ずっとここ1-2年気になっていた流れが花咲いた気がした。さすが全賞レースの先をいく大会、M-1。仲良しの時代から、誰も傷つけない時代に完全に移りゆき、新しい流れが来た!

2007年のM-1で薄毛とぶつぶつ漫才のブラックマヨネーズが優勝し、
2008年のM-1で仲良し漫才チュートリアルが優勝して、時代が変わった。
ここが境目だっただろう。
2015年のM-1は明るいハゲ、トレンディエンジェルなどはさむが、
ここ数年は、
2018年のキングオブコント優勝のハナコのネタも、
2018年のM-1の霜降り明星も(決勝に残った和牛も、ジャルジャルも)、
2019年のTHE W 優勝のの3時のヒロインのネタも、
誰も傷つけなかった。そういう時代なのは自明だ。
そして、認め合う優しい世界、が漫才にきた。これからの時代、ボケ、ハゲ、ブサイク、では笑う人がいなくなるのかもしれない。つっこまれる人は自分だから。

さて、私は先月、「子供の情報処理能力という才能について考えたことある?」という投稿をした。どれが良い、どれが劣る、ではなく、タイプの違いである。自分の子どもが、自分とタイプの違う相手に違和感ではなく、興味や敬意をもってほしいと思っている。その投稿に対し、「フラットに理解をしてもらいながら型にはめないマネージメントを受けると、自己肯定感が高まって自由に行動的になれるのかも」という感想をもらい、「全肯定からはじめよう!」とぺこぱの漫才のように返信していた。M-1を見て確信した。これからは、全肯定マネージメント!!!大声でいうことにした。(前置きが長い)

全肯定マネージメントで重要なこと

ぺこぱの漫才の翌日から、子育てにおいて当てはめてる人がいた。#ぺこぱ式育児 というタグが出来たらしい。いいじゃん。

しかしながら、TLを眺めていたら、「全肯定の仕方がワンパターンになる、難しい」などの声も。

全肯定マネージメント推進者として、言いたい。一番の醍醐味は、「全肯定すると決めると、決めた側は楽になる」ということ。決めちゃうってけっこう強いんです。まずは、決めてしまう時点で迷わないでいいという楽さがある。

次に、全肯定するためには、少し距離をおいて眺めて全体を見る必要がある。そうすると必然的に当事者にならないので、自分の立場をどっち側と決めないで済む。俯瞰して見る鳥の目、そのおかげで基本的に心は凪状態。反対から見るのではないので、意見を伝えても批判することにならない。自分はどちら側と決めて、反対側の人に意見すると批判になってしまう。感情的にならずに、意見を伝えることができるというのは、マネージメントにおいてはとてもとても有利です。自分のサイドがない=反対側がないので、なんでわかってくれないの、と余計な感情もわかず、疲れません。こういうことを、決めてるというのは、とても楽。人を変えるより自分が変わる方が早い…ですし。

自分ばかり肯定するために飲み込んでいて辛いのでは…と思う方もいるかと思いますが、もったいない!むしろ自分のためにやっている、と言えるようなマネージメント方法だと思います。なんかうまくいかないよーという人は、当事者として捉えるのではなく、全体を捉える感覚を持つのです。自分はそこにはいないのです。ある意味上から目線…な全肯定マネージメント。これからのコミュニケーションを救うのではないでしょうか。

令和がはじまる前から全肯定マネージメントを推進していた私としては、コツや気をつけたいこと、具体的な展開方法など、こちらのマガジンにまとめていきたいと思います。全肯定のシャワーを浴びていきましょう!ね!!!

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翠川裕美( KATALOKooo 代表 )
サポートいただけたいた方は仲間と思って日々精進しようと思います。とりあえず、ビールを買って乾杯させていただきます。