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地球温暖化で、あなたの家は残るか?そして、あなたの好きなスポーツはできるか?

地球温暖化は、国際会議のテーマであり、自分に関係ない?

 地球温暖化の問題は、よく報道されるテーマであり、さまざまな国際会議で議論されている。

 今は、「パリ協定」という一つの目標に向かって、温暖化ガスの排出削減を、地球規模で行なっている。そして、国際機関から、今後地球の気温の上昇についても、予測されており、なんとなく、すごいことが起きそうなことを、私も含め、多くの地球人が知っている。

 この問題の難しいところは、地球全体に起きていることで、地球全体で、叡智を結集して、取り組まないといけない点にある。しかし、それゆえに起きていることは、一人一人の問題ではなく、どことなく、地球で起きている、他人の問題と考えてしまうことが多い点だと思う。
 地球全体で起きるから、地球全体で向き合う問題。故に、自分一人では何もできず、自分はあまり関係していないと思う。このような思考になっている人が多いのではないだろうか。
 地球上に、私たちは暮らしているので、この地球温暖化の問題は、正しくは、私たち一人一人の問題なのであるが。

地球温暖化で、水面上昇。あなたの家は残る?

 そこで、日経のサイトで公開された、以下のページをぜひじっくりと体験し、観察し、自問自答していただきたい。

 地球温暖化起きる一つの現象に、「海面上昇」がある。この海面上昇は、多くの都市に影響を与える。これは、「都市」という人口集積地には、いくつかの条件が必要で、その一つの要素として、運輸・物流が容易であるという要素がある。結果、都市は、多くが「川」や「海」に接しており、「都市」が、「海面上昇」の影響を受けやすい立地に存在するからである。

 そこで、この都市と気候危機 広がる「ゼロメートル」の街で、あなたが都市生活者であれば、あなたの家が残るのかを考えてみてほしい。つまり、地球温暖化は、あなたに家を残してくれるのか、どうかを直接的に考えてほしいのである。
 ここで、幸いにも、あなたの家が残ったとしよう。あなたの会社は残っているだろうか?そして、会社が残っていなかったとしたら、あなたはどこに出勤することになるだろうか?
 このように、地球温暖化により引き起こされる「海面上昇」は、私たちの暮らしに影響を与えるのである。
 このサイトでは、100年先の予測としているが、実はこの数年としで起きている、川の氾濫は、地球温暖化の影響の一つである、気候の変化によるものであり、常態的に水没しなくても、一時的水没の脅威と向き合っていることは事実である。
 ここまでの考察でも、おそらく私たちは、今まで以上に地球温暖化への向き合い方が変わるはずである。

地球温暖化で、あなたの好きなスポーツはできる?

 いや、私は家を所有していないので、その時々で、居住地を柔軟に変えます、という人もいるだろう。少し、視点を変えて、あなたの好きなスポーツは、これからもできるかを考えてみよう。

 一番わかりやすいのは、Winter Sportsである。このスポーツ・イラストレイティッドというアメリカのスポーツ誌の記事では、多くの冬のスポーツが、地球の温暖化の影響を受けていると解説している。
 屋外でスケートをできる日数が温暖化により、減っています。アメリカ西部のスキー地帯の積雪も減少しています。そして、皮肉なことに、人工雪を作るために、私たちは二酸化炭素の排出量を増やすことになるのです。

地球温暖化が、自分にとって、良いか、悪いかを明確に理解することが、地球温暖化問題の入り口

 地球温暖化の話をすると、地球温暖化を抑制することはできないと、話される人もいます。その科学的な議論ももちろん重要ですが、もっと簡単に、「地球温暖化」は私にとって「良いことか?悪いことか?」、「起きても良いことか?起きてはいけないことか?」を、明確にすることが重要だと思います。
 この自分にとっての「地球温暖化」の理解が、地球温暖化の問題の入り口なのです。ぜひ、都市と気候危機 広がる「ゼロメートル」の街を、じっくりと体験して、さまざまなことを考えてみましょう。


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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問
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