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自粛解除後も「まずはご挨拶を」「とりあえずお会いしましょう」文化の終焉を願う

緊急事態宣言が解除され、油断のできない状況ではあるものの、徐々に日常生活が戻ってきつつあります。


喜ばしいことですが、コロナ禍の恩恵で合理化されたワークフローがもとに戻ってしまうことに懸念を抱いている人も多いのでは。

自粛期間中に快適だったことのひとつが、「業務で人と直接会わないといけない機会が減った」こと。

特に具体的な要件がない状態での「とりあえず一度会ってみませんか?」の連絡を嫌がるフリーランサーは多いと思われます。

「まずはご挨拶」……にかかる時間にお金は発生しない

そもそも、なぜフリーランスがいたずらに面会をすることを嫌がるのか。

会社員だった頃は、インセンティブ制じゃない限りは勤務時間中に何をしていていも給料が発生するので、勤務時間中の打ち合わせに対しては(あまりにも多すぎると主業務が進まないので嫌ですが)さほどシビアに考えていませんでした。
しかしフリーランスは固定給ではないので、何かしら具体的な成果(収益)に繋がるアウトプットや実作業に時間を使わない限りお金が入ってきません。当たり前っちゃ当たり前なのですが、独立した時にかなり肝を冷やした事実のひとつです。

誰かと1時間会うだけでも、支度に1時間、往復の移動で2時間、会うのに1時間〜、でなんだかんだ合計4時間はロスし、その時間で本来生み出すことができた収益が失われます。これが週に何度か入ってくると、結構痛い……。

ただ、もう案件が具体化しており、スムーズに実現するために細部を詰めていくようなフェーズでのミーティングだとそんなに嫌がられないのではと思います。
私も展示会場の下見など、物理的に現場を視察した方がその後の業務が効率化する事もたくさんあるので、そういったものは全然良いです。
あとは大規模で長期に渡り、関係者の多いお仕事だと、確かに「今後のために関係者の方に顔合わせしたほうがコミュニケーションがスムーズそうだな」と思います。

「なんとなく会ってみたいから」とか、具体性のない面会を「時間の無駄」として嫌がる人が多いのだと思います。
本当にただ挨拶するだけとか、簡単にテキストいただければ分かる内容をご説明いただくだけとかだと、日本のビジネスパーソンの方々はとても真摯だし相手が誠意からであることは理解しているものの、えっ!?わざわざ会う必要ありましたか!???と膝から崩れ落ちそうになることも。
あとは特に女性の場合、目的が不明瞭な面会に行ったら相手がゲス野郎だった、とかのケースもあるので、そういった意味でのリスクヘッジもあると思います。要件が明確でない「会いましょう」は地雷率が高い。

直接会う=誠意の時代が終わってほしい

「とりあえず会いましょう」文化に辟易としているフリーランスが多いのか、コロナ禍で大変な影響を受けつつも「リモートで仕事が進むことが証明されたのがよかった」と喜んでいる人も周囲に割といました。
フリーの人との打ち合わせがあったら「この打ち合わせ、オンラインにしませんか?」と提案すると、結構喜ばれるはずです。

会社勤めの方でもリモートワークの導入や働き方の柔軟化を喜んでいる人が多いのでは?と思っていますが、企業のリモートワークの導入はその周辺にいるフリーランスたちにも実はやさしいので、どんどん社会に浸透していくといいなと思います。

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