見出し画像

ChatGPT活用のプロンプトを覚える前にロジカルシンキングを鍛えたい

最近、ChatGPTを有効活用をする上でのポイントは何でしょうか?
と質問をいただくことが増えてきました。

こんなプロンプトがあります!
このようなAIツールを組み合わせましょう!
といった答えが期待されているのかもしれませんが…

自分の答えは、もう少し平凡でして…
「ロジカルシンキング力を鍛えましょう」です。

先ほどにこんなツイートをしました。

ロジカルシンキングが足りていない人が生成AIから大量に出てくる情報をもとに無理やり答えを導き出すと、どんどん論点がズレてしまってるな…
と思うことが最近あります。

うまくChatGPTを使える人と、使えない人の違いは何だろうか?

こんな疑問が出てきたので、生成型AIを活用する時に必要な思考モードを整理してみました。

上手く活用している人は、このような思考フロー・問いをもってChatGPTと向き合っていると考えています。

1. 見極めるべき問題はどれか?
2. 前提条件・制約条件が何か?
3. 導き出したい答えと、その答えを導き出すプロセスは何か?
4.生成された情報の中で何が重要か、何が足りていないか?
5.最も重要なことを一言でまとめると?


これは…
全てロジカルシンキングで習うものですよね。

ChatGPTを有効活用できる人はプロンプトをたくさん知っているわけではない

上手くChatGPTを活用できる人は、プロンプトをたくさん知っているからよりも、適切な問題解決フローを踏めていることが有効活用につながっているのではないかと考えています。

先ほどの思考フローを図解してみました。

プロンプトを覚える前に必要なロジカルシンキング

問題解決の基本フローはAIが出てきたからといって変わらない

図の薄い赤で記載しているロジカルシンキング視点がないと、どれだけ情報が効率的かつ大量に生成されても問題解決はできません。

良い試行錯誤ができる人がChatGPTを使いこなせる

AI研究で有名な東京大学の松尾豊教授は「ChatGPTは人間のような試行錯誤のようなアクションが明示的にはできない」と下記の記事で語っています。

「すなわち、本当の意味の創造性とは何なのかを人間が突き付けられる段階に来ているのでしょう。とはいえ、現在のChatGPTなどが採用している大規模言語モデルでは技術的な限界があり、本来の創造性には到達しないと思います。人間の試行錯誤のようなアクションが明示的にはできないからです」

画期的なテクノロジーが出てきたからといって、人に求められる根底の思考力がそう簡単に変わるものではないと考えています。

ChatGPTに使われない、踊らされないためにも、土台となる基礎思考力・思考錯誤する力を磨いていくことが大切だと改めて感じています。

思考の基礎力を磨くために

最後に、基礎思考を見直す上でのオススメ書籍をご紹介して終わりたいと思います。

ChatGPTを触ってみることも大切ですが、思考の基礎力で活用の深さには差が出てくるはず…

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

続きをみるには

残り 0字