コロナ禍における子どもとの「即興物語創作」という暇つぶし
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コロナ禍における子どもとの「即興物語創作」という暇つぶし

「一体いつまで続くんだ」

と、多くの人が思っていることでしょう。東京都は25日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1763人確認されたと発表しました。日曜日でこの数だから、週明けはもっと大きな数字を目にすることでしょう。

ぼくは、0歳とまもなく3歳になる子とともに暮らしています。新型コロナへの感染には極めて注意をして生活しており、電車には月に1回乗るかどうかです。この自粛生活に、もういい加減嫌気がさしています。

そんな最中に、東京オリンピック2020が開幕しました。いかにも日本的な「臭いものに蓋」といった辞任スキャンダルが続きました。一方で、柔道やスケートボードなど選手の活躍が前向きな話題となっています。アスリートの活躍で、運営構造ひいては政治の問題がうやむやにされてはかないません。

「ああもう、どこか旅行にでもいって現実逃避したいものだ」と月並みなことを思ってしまいます。ぼくは今このコロナ禍に旅行にいくという選択は捨てているので、旅行にはいけません。だから、読書をしたり映画をみたりしてのんびりしたいと感じています。

しかし、目の前には2人の小さな子どもがいて、やってもやっても迫ってくる家事タスクに追われる毎日です。映画を見るのも、朝早起きをして朝食をつくりながらスマホスタンドで横目でNetflixを見る程度。読書も、どうにか時間が見つけられた時にざーっと勢いよく読む程度。

哲学者ジル・ドゥルーズは読書のことを「その場での旅」であると言いました。じっくりと浸るように旅をしたいものだと、常々感じています。

そんなおり、子どもと一緒にちょっとした「旅」をする方法を思いつきました。それは空想の旅に一緒に出かける方法です。寝かしつけのときに、子どもと一緒に即興で話を創作するのです。これが結構楽しい。

以下は、3歳になる娘との会話の再現です。

ぼく「なんの話にする?」
娘「うーん、くまさんのはなし!」
ぼく「くまさんが、何する話?」
娘「えっとー、くまさんが、くるまにのるはなし!」
ぼく「くまさんは、車に乗ってどこにいくの?」
娘「えっとー、くまさんは、おともだちのねずみさんに会いにいく!」
ぼく「じゃあ、くまさんがもし車に乗ってて困ったことが起こったとしたら、どんなことが起こると思う?」
娘「…こまったなぁっていうんじゃない?」
ぼく「くまさんがこまったとき、どうすればいいかなぁ?」
娘「えっとー、ねずみさんにたすけてもらえばいいんじゃない?」
ぼく「OK、じゃあくまさんが車に乗ってねずみさんに会いにいくお話はじめまーす」「あるところに、くまさんがいました。くまさんは…」

こんな感じで、問いを立てながら物語の筋書きを考え、創作をするのです。子育てにおいては、創作でお話をするというのはよくある活動だと思うのですが、問いによって物語の設定を一緒につくるところがポイントです。

また、即興で創作をする、という作業はどうやらぼくのストレスをずいぶんと軽くしてくれるようです。これもまたいいところ。

鬱憤の溜まりやすいこの自粛生活のなかで、育児ストレスが重なるとなかなかたまったものではないですよね。そんなおり、寝る前のひとときに創作によるストレス解消をすると、随分とよく眠れることがわかりました。

加えて、おそらくこの活動は、ぼくにとっては問いと即興、そしてストーリーテリングのトレーニングになります。これは、いやらしい言い方をすれば仕事にも生きるスキルでしょう。

もし小さなお子さんと一緒に暮らしている方は、ぜひ、お試しください。


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臼井 隆志|Art Educator

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0歳から大人までのアートエデュケーション、ワークショップデザインを専門としています。定期マガジン「アートの探索」では、アートを触媒とする学びの場づくりに関するコラムの執筆と、対話型鑑賞イベントを開催しています。 著書『意外と知らない赤ちゃんのきもち』(スマート新書)