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おうちで海外旅行を疑似体験! #自宅フライト 完全マニュアル 〜 ニューノーマル時代の旅、やってみた

外出自粛が長引く7月半ばの東京で、ついに発狂しました

旅や出張が大好きな移動ジャンキーにとって、海外に行けない、乗り物に乗れないのは予想以上につらすぎる……!!
旅行気分を味わうためにせめて空港に飯でも食べに行こうかとも一瞬思ったのですが、冷静に考えたら隔離前の帰国者がたくさんいる場所のため行ったらあかん場所だよなと、、、

そこで、苦肉の策としてはじめた謎の趣味が「自宅フライト」です。

どうせ飛行機の移動中ってずっと座ってるし外もあんまり見えないし、機内で受けられるサービスを自宅で用意したらそれはほぼ機内なのでは……!?という仮説のもと、機内食を自作してみることに。

初回はなんだか給食っぽくなってしまったのですが、回を重ねるごとに徐々に上達。

発狂して始めてしまった変な趣味なのですが予想以上に反響をいただき、ねとらぼさんにも取り上げていただきました……!😂

↓さらには中国で、日本で言うところのLINEニュースのような巨大メディアでも紹介されました😱


そして意外なことに「楽しそう」「やってみたい!」という声を多くいただいたので、このnoteでは10日間の謎の研究から生まれた知見を共有してみたいと思います。

自宅フライトはルールとコツをつかめば割と簡単にできます。そして簡単にできるのに異様に楽しいです。いつも旅行の段取りを組める皆さんであれば余裕でできると思います(そしてこの準備も少し旅行気分になれてワクワクできます)
旅行に行けない旅行好きの皆様、自宅でできる良い気晴らしとして試してみて下さい。 #自宅フライト のハッシュタグを付けていただければ見に行きます!

機内食のおすすめ食器類

自宅フライトに使う食器はすべて100均(ダイソー)で調達しました。

第一回目買い物(耐熱プラスチック小皿、平皿、トレイ)

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第二回目の買い足し品(幅広の黒トレイ、プラスチックマグ、短いティースプーン、陶器製の平皿)

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最初に買った白くて小さいトレイは給食感が出てしまったのでボツになったのですが、その他の現役で活躍している食器類の合計価格は税抜で600円です。超お手頃……!!

なお「あまり広いとスペースを持て余しそう」「確かエコノミーで機内食食べるスペースってめちゃくちゃ狭いよね?」と最初小さいトレイを買ったのですが、印象がこじんまりして小学校の給食のようになってしまったので買い直しました😂
スペースが余っても余白があったほうがレイアウトに自由度が高まるので、店の買い物かごにギリギリ入るぐらいの割と大きめサイズのトレイをおすすめします。

なお最近ついにビジネスクラス機内食にも挑戦しましたが、その際にも食器類はほぼダイソーで揃えました。100均最強説。

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メニュー決めのコツ

エコノミー機内食は構造として、メインだけあたたかい温菜、小鉢は冷菜という構造になっていることが多いようです。メインを中心に、サラダ、冷菜、パン、デザート、飲み物の構成で私は何度か組んでいました。

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「今日はなんとなくここの航空会社だな」「ドイツの航空会社だからビールに合うメニューがいいかもな」とあたりをつけてから買い物をすることもあれば、スーパーを徘徊しながらなんとなく「機内食っぽい」と感じた食品をカートに放り込むこともあり、いずれもアリだと思います。

Google画像検索やPinterestなんかを眺めながら特徴やイメージをつかむとアイデアが浮かんできやすいです。
「機内食」「airline meals」「ailines food」「〇〇航空 機内食」「〇〇クラス 機内食」とかで検索することが多いです。
「これいいな」と思ったものはPinterestにピンしてためてます。

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機内食っぽさを爆上げするおすすめ食品

個人的に、機内食における重要な作業の7割ぐらいが買い物にあると思っています(調理自体は実はそんなに大変ではない)。


機内食界における「三種の神器」的な存在があり、(冷凍インゲン、丸パン、BIOヨーグルトなど)それを入手できさえすれば「ソレ」感が勝手に上がっていくという……
研究の結果わかった、「とりあえずこれ入れておけば機内食っぽくなる」食材リストをご紹介します。

【これがあれば完全勝利】洋風冷凍野菜(インゲン入り)

最重要アイテム。普通のスーパーの冷凍食品棚に高確率であります。見つけた時は「こんな完璧なものがあるのか」と感動しました。
冷凍のインゲン、ぎざぎざの丸ニンジン、ブロッコリーはエコノミー機内食界におけるスーパースターなのでぜひゲットしたい食品です(カリフラワーはいらないかも…)

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【エコノミー機内食の象徴】丸パン

エコノミー機内食に絶対入っているあの謎の丸パン。手に入りやすいものとしてはバターロール、くるみパンや黒糖パンなどが近いです。わたしはクルミの味が好きなのでいつもくるみパンを買ってます。
丸パンをスタメンに、あとは好みでクロワッサンとかのおしゃパンを買う場合も。

【華やかさが大事】ワンカップデザートなど

上の部分が華やかなもの、もしくは色鮮やかなものが望ましいです。
なるべく無地のクリアタイプを狙って買っていますが、パッケージある場合は外国製がおすすめ。

【異国情緒】外国製パッケージのお菓子


個包装の小さなお菓子も機内食感を爆上げします。
見た目も味もパーフェクトでリピ買いしているのがWalkersです。ザクザクして普通に美味しいのと、パッケージが完全に機内食で見かける佇まい。

【手作りは危険】惣菜サラダ

サラダは家にある野菜とかで自作しても良いのですが、自分で切った野菜たちが生活感を醸し出し給食オーラを生み出す要因になった気がするので、給食化の事故を防ぐために私はサラダだけは絶対に惣菜にしています。既製品のあの細かい千切りや品目の多さには勝てない、、、
シーザーサラダなど、見た目が華やかな洋風サラダが機内食映えします。

【日本線あるある】巻き寿司や蕎麦などのプチ和食

日本発着の航空便にありがちな、「とりあえず和食入れときました」的な唐突な日本食も、記憶を思い起こさせてくれます。小鉢メニューにおすすめ。

【個包装バター代わり】クリームチーズ

個包装のマーガリンやバターは意外と普通のスーパーとかで手に入りにくい(何軒か見たけど未だ発見できず)ので、代わりに個包装クリームチーズでそれっぽさを醸し出しています。
Kiriとかフィラデルフィアとかの海外製っぽいパッケージがおすすめ。

【集めるのも楽しい】海外製ビール

ビールを飲みたい場合は日本製ではなく海外ブランドがおすすめ。ハイネケンやバドワイザーはコンビニでも高頻度で売ってます。大きいスーパーや輸入ショップだとよりマニアックなご当地ビールもあったりするのでそれを買い集めるのもテンション上がる……!

【マニア向け】カップ水

細部にもこだわりたいガチ勢の方は機内食の定番、カップ水も調達すると本格的になると思います。
私は買ってません!!!(←)

ちなみに機内食は小鉢にちょっとずつ盛り付ける感じになるので、食材や惣菜で余ったぶんは翌日とかに普通に食べてますw
よほどの高頻度でやらなければ、トータルで見ると普通の食費とさほど変わらない感。そして普段は買わない食材や惣菜を吟味して買うので楽しいです。見慣れたスーパーなのにクエスト気分で新たな発見があります。

なお、一度イキっておしゃれ(?)な生野菜とかも仕入れたんですが、

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エコノミー機内食だとあんまり出番ない気がします(冷凍野菜と惣菜サラダで充分だった)

盛り付けのコツ

実際の機内食の写真を参考にしつつ、機内食の製造業者さんの気持ちになって盛り付けます。同じ食材でも盛り付けによって完成度が全然違ってくることがわかったので、地味に重要な工程です(めちゃくちゃ集中する)。
以下は、同じメニューでも盛り付け時に適当にやるか、「っぽさ」を意識するかで全然変わったケースです……

ただ、基本的には自分の記憶やフィーリングをもとに盛り付けるのが楽しいと思います!
買った食品や料理をブロックごとに並べていくのは、一種の箱庭療法のようでとても癒やされます

機内コンテンツのdig

離陸時の搭乗ビデオはYouTubeでdigっているのですが、広告があると気分が台無しなので、できればYouTubeプレミアムの会員になったほうが体験がよくなります。スムーズな視聴で自宅フライトが快適に。

ANAの機内安全ビデオはクオリティが高く、日本初の気分になれるので初回フライトにおすすめ。

エミレーツ航空のYouTubeチャンネルも映像が充実しています。

エール・フランスの航空ビデオはおしゃれでかわいい。

ニュージーランド航空は設定が壮大すぎてもはやよくわからない。謎のファンタジー風機内ビデオがこちら(Facebookで友達数人から『ヤバいから見ろ』と勧められたもの)

他にも様々な航空会社がYouTubeにビデオを出してますので、よろしければ調べてみて下さい。

映画はAmazon Prime videoやNetflixなどお好きなサブスクリプションサービスをお使い下さい(ワイはAmazon Prime派)。
実際に機内でみた思い出の映画をもう一度観るもよし、前から観たかった映画をこの機会に観るもよし。
なんとなくですが邦画よりも海外の映画の方が旅情が出る気がします。あとはメンタルやられそうなご時勢なので、明るい映画の方が良いかも……。

私は初回フライトで、超難関理系大学が舞台のインド映画「3 Idiots(邦題:きっとうまくいく)」を久しぶりに観たんですがめちゃくちゃ感動しました😭

いざ、離陸

スマホを機内モードにし、食べ始めます(意外と機内モード大事、容易にSNSにアクセスできない状態がリアリティを高める気が……)。

お酒が飲める方は、まず酒を飲んでほろ酔いになるのが楽しむコツです(私は調子に乗っていつも最終的にベロベロになるまで飲みがち)。
酔って頭が悪くなるので、「あれ?ここは機内じゃないか〜〜」と認知の歪みが生まれやすいです。

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機内食は炭水化物多すぎ(米&パン&デザート&スナックのフルコンボで殺しに来る)なので、せめてもの罪滅ぼしに最初にサラダをつまみつつワインをチビチビ(グビグビ?)いくことが多いです。

搭乗ビデオをYouTubeのレコメンドのままにいくつかウォッチして気分が高まったら、Amazon Primeなどお好きなサブスクリプションサービスで好きな映画を観ます。

はじめにこれをやった時「これ!!!これだよ!!!」とアハ体験しました。映画とともに味わう食事のプラスチック容器のペラペラした軽さ、なつかしい……!!

食後は余韻を楽しもう

自宅フライトの楽しいところが、部屋の中にいる限り、食後もなんだかんだでフライトの余韻が続くことです。


どんな狭い部屋でもファーストクラスより広い。良ければそのまま「ワイはファーストクラスにおるねん」と優雅な気持ちで風呂に入り、セレブ感を感じながらベッドや布団で就寝すると良いと思います。つくったのはエコノミー機内食だけど、、

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この意気です

「食」はニューノーマル時代の新しいエンタメ手法?

「自宅フライト」は、すべてDIYで、安価なものの寄せ集めにも関わらず、予想以上にエンタメ性の高い体験となりました。
外出規制の世の中、オンラインでの疑似体験のサービスは増えているものの、個人的には「ウッ……目が疲れるな……」「なんだか体験がのっぺりしていて空虚だな」と思うことも。

今回のような自作機内食を中心に据えての体験は、ある意味では「食を中心にしたVR体験」。五感をフル活用した再現で、一見バカバカしい見た目の印象以上に強い臨場感を得ることができます。

サービスデザインにおけるメソッドとして、個人的に感じた痛みを解決するべく何かしらのサービスを企画するうえで、情報学者のドミニク・チェンさんが提唱している「ペインキラー」という考え方があります。
今回は「移動ができなくてつらい」というごく個人的な辛さを自己解決すべく勢いでやってみた実験ですが、自分が個人的に感じている辛さは、実は同時期に多数の人が共通して感じていることなのかも……と実感しました。

食生活が豊かになり、テーブルコーディネートも身につき、何より家にいても旅行気分でめちゃくちゃ楽しい!
2020年にはじめて良かった趣味No. 1なので、移動ができずイライラしている同胞の皆様におかれましては是非トライしてみてください。

※よろしければ、つくってみた機内食は #自宅フライト のハッシュタグで投稿していただければ見に行きます&RTします!
既につくって頂いている方も。完成度高い……!!

↑ディスプレイの再現度が高い&青がきいてて色鮮やか!

↑アルミホイルパカー!の演出が良いですね!

↑カットフルーツやサラダ、野菜の並べ方が上手い!メインも美味しそうです。

↑なんと三連休に機内食チャレンジを三連発……!めちゃくちゃクオリティが高い&楽しんでいただけて本当に何よりです!!

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市原えつこ(アーティスト)
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