新興国を痛めつける米国の好景気
新興国通貨が依然テーマです。一過性という声もあったトルコショックは結局、1か月経過しても収まらず、むしろ他通貨への波及が激しくなっているようにも見受けられます。エルドアンの強権政治という流動的なリスクは確かにありましょうが、狙われている通貨はほぼ漏れなく経常赤字国であり、だからこそ米金利上昇に脆弱という共通点があります。ということはFRBの正常化プロセスが続く限りにおいて、この構図は根本的に変わらないという見方も可能です。
皮肉なことは米国が好調であればあるほど利上げは続き、利上げが続く限りは新興国通貨の騒動の芽が摘まれないという事実です。この国際金融市場の混乱がFRBが無視できないものになるほど大きくなるまでは続いてしまうのでしょうか。トルコショックから1か月が経っても収まらない新興国通貨の今を中心に議論してみました。
宜しければご笑覧下さいませ。
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