スタートアップエコシステムについて考える2022年。そして発展していく2023年。
今年も残すところあと1日。
前職のFintechのスタートアップで「大納会が終わってからが仕事納め」というのを知って以来、大納会のニュースが流れてくるとやっと今年が終わるなぁと実感します。
タイトルは"資産所得倍増プラン元年"の話ですが、文中にしっかりスタートアップについて触れられています。
11月24日に発表されたスタートアップ育成5ヵ年計画では、上記の記事にある投資額を2027年度には10兆円規模に引き上げる方針が発表され、スタートアップを10万社創出し、その中からユニコーン企業を100社創出することを目標に掲げました。
また、同日には東京都もスタートアップ支援の新たな戦略を発表しました。こちらでは東京都での起業を10倍に、そして官民協働とグローバル施策も10倍にという戦略です。
今年は東京都の皆さんと様々お仕事をご一緒する機会があったのですが、その一つがスタートアップ戦略フェローです。就任しとして3ヶ月間、この発表された戦略作りに伴走させていただいたのですが、物凄いスピードと熱量でプロジェクトを進めていくプロジェクトチームの皆さんの想いがこちらのnoteに詰まっています。
2022年はat Will Workが終了を迎え、Plug and Playの仕事はオフラインに回帰していき、その分出張もとても増えました。そして3月にはスタートアップエコシステム協会を設立し、走り続けた1年でした。
昨年の今頃は、協会の設立プロジェクトが進んでいた頃なのですが、その頃から1年間ずっと"スタートアップエコシステム”について考え続けた1年でもありました。大納会の別の記事にも首相のコメントに”スタートアップエコシステム”と出てきます。
首相のコメントは本当にその通りで、エコシステムは”皆様と共に”作り上げることが大事なのです。
いつもスタートアップエコシステムの話をするときは、下記のStartup Commonsの定義を使用しています。
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ある場所(物理的・仮想的)にいる
人々
様々なステージのスタートアップ企業
様々な種類の組織
が、新しいスタートアップ企業を生み出すシステムとして相互作用することによって形成されるものである。
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そう、この"相互作用”というのがとても大事なのです。3月に協会を設立して以来この”相互作用”をどうより生み出せるのか、活性化できるのかを考えていく中で12月に実施したのがStartup Ecosystem Summit 2022です。スタートエコシステムを構成する(もちろんスタートアップもその構成する大事な要素の1つです)各社が集まる初めてのイベントで、こんなにも様々な企業がスタートアップを支援する取り組みを実施してるのかと開催した私たちが一番驚いていたかもしれません。また、このSummitをきっかけにして、各社の情報をまとめたデータベースも発表しました。
来年はさらにスタートアップエコシステムの活性化が加速していきます。政府も、東京都も、様々な企業や団体、自治体もそのスピードと規模を上げてくると思います。そしてだからこそ大事なのが”相互作用”になってきます。仕事納めをして年末年始に英気を養い、2023年もさらにスタートアップエコシステムの発展を皆さんと共に取り組んでいきたいと思います。
2022年も本当にありがとうございました!
2023年もよろしくお願いします!
皆様、どうぞ良いお年を!!