デジタルアートと教育への可能性
みなさんは、アートと聞くとどんなものを思い浮かべますか?
私も絵を描くのが大好きで、子どもの頃ドラえもんやドラゴンボールの好きなキャラクターを自由帳に描いては色を塗ったり、キン肉マンの新キャラを考えては応募するか、やめとくかすごく悩んだりしていました。
絵画に関わらず彫刻や音楽や映像など、アートは私達の生活を豊かにしてくれるだけでなく、身近な存在として自分自身の気持ちを代弁したり表現したりする重要なツールでもあります。
近年ではチームラボさんに代表されるようなデジタル技術を駆使したアート、またメタバース空間やブロックチェーン技術を活用したNFTアートなども登場し、デジタルアートの世界が大きく広がりを見せ始めています。
ブロックチェーンの技術はアフリカなどで実用化されはじめ、貧困問題を解決するひとつの手段としても注目が集まっています。
アートの要素を子ども達の学びに取り入れる
アートとデジタル技術を掛け合わせることで、今までは存在しなかった新たな価値を産み出すこともできるようになりました。
例えば、iPadで描いた絵をブロックチェーンに紐付けて「この世にたった一枚しかないデジタルアート」と証明することで、パソコンやタブレットで描いた絵についても唯一性を担保しながら価格を付けて売買ができるようになったり。
遠くの国の人達と同じメタバース空間に入り、音楽を流しながら、さながらどこかのフェスに来たように一緒に盛り上がるなんてことも日常的に行われています。
デジタルネイティブである現代の子ども達にとって、こうしたデジタルアートは大人の私達よりも身近な存在で、生徒達の食いつきが本当に良いので私の英語の授業でもよくアートの要素を取り入れています。
・自分の好きな映画や本について4コママンガを描いて英語で紹介してみる
・スケッチノートを使い、1年間を英語で振り返る
・桜の季節になったら英語で俳句を詠んで、その様子を絵でも表現してみる
英語の授業で授業中に絵を描いたり、何か創作をする活動を取り入れてみたところ、英語が苦手な子ども達も楽しく学習に参加することができるようになりました。
英語が苦手であっても、絵を描いたり言葉に頼らず自分を表現することで、結果的に回り回って自分自身を表現するための英語の力が身についていくんだなと実感しています。
表現の幅が広がり、産まれたアートを一瞬で全世界にSNSを使って発信することができる今の時代は、日本の子ども達にとっても可能性を開花させるチャンスが様々なところに転がっています。
デジタルアートの教育への活用が、子ども達の将来、彼らの夢の実現に大きく近付いてほしいなと思います。
日本を代表するVRアーティストせきぐちあいみさん。自分の得意なことで世界に挑戦できる日本人の若者がどんどん増えるといいな。
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