「仕事のスピードを上げる」方法で、多くの人が勘違いしていること
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「仕事のスピードを上げる」方法で、多くの人が勘違いしていること

松本 淳  アースメディア代表

「仕事のスピード」を上げるためには、どうすればいいのでしょうか。仕事やタスクを早くこなしたい人のために、世の中には多くの「ハック術」が出回っています。しかし、仕事のスピードの本質は、本当にそのようなところにあるのでしょうか?

仕事が早い人とは、決して多くの仕事術を身に付けた人のことではありません。仕事の表面的なスピードを上げることと、課題の本質的な解決に早く到達することは、まったく意味が違うはずです。

本当に「早く」仕事ができるようになるためには、一見遠回りに見えますが、「仕事の基礎的な力」をひとつひとつしっかりと育てていく、やはりそれが一番確実な道ということになります。


(抜粋)
長期間にわたって高い労働生産性を発揮するには、セルフコントロール(自己規律)が求められます。


「すぐに成果を出す」ことしか考えていない人は、どうしても目先のテクニックだけにとらわれ、基礎固めや自己投資を怠りがちです。しかし、長期にわたり本質的な成果を出し続けるためには、地道に「基礎」を習得し続ける他ありません。

いくら目の前のタスクを早くやり終えてもそのクオリティが低ければ意味がないばかりか、自分の評価を下げる結果になります。何でもすばやくこなすけど「表面的な仕事」に終始する人は、仕事が早いとは評価されず、「思慮が浅く、適当に済ます人」と思われてしまうリスクもあるでしょう。

「仕事が早い人」とは、あくまで、「結果を早く出せる人」のことを意味します。そのためには単なる仕事ハック術ではなく、確固たる基本の力が必須です。本質的に仕事のスピードを上げるためには、たとえば以下のような「基礎力」が重要になるでしょう。


①段取りの力

「段取り」は、仕事に余計な時間を使っているように見えるかもしれません。しかしながら、しっかりとした段取りは、仕事のムダや重複、タイムラグや手戻りをなくし、理想的な仕事の進行と完成を実現させます。

段取りは退屈なルーティンではなく、実にクリエイティブな仕事です。これは、意識して繰り返し経験を重ねると、その精度も着実に上っていきます。最初にしっかりと準備をしておくことにより、全体の仕事の成果を高め、スピードを上げることができる。この力は、すべての仕事においての基本となるでしょう。


②「知識の引き出し」を増やし、整えること

「知識の量を追う時代は終わった」と言われて久しくなりました。そのこと自体は、おおむね間違いではないでしょう。人間の持てる知識の量には限界があり、外部記憶装置としてのITシステムやインターネットを駆使することは現実的に重要です。

しかし、です。まったく知識を持たない分野のことは、外部の蓄積から「探す」ことすら困難です。自分の知らない分野のことを調べてようとして、「いったい何から手を付けたらいいのか」と途方にくれてしまったことは、誰しも経験があるでしょう。

大切なのは、知識の量や深さではありません。幅広い分野のごく基本的なことだけでも知っているという、「知識のとっかかり」を持っておくことです。それが、知識の引き出しを増やし、整えておくということです。


知識の引き出しが充実していると、仕事の中で何か不明なことが発生した場合、その解決も早くなります。「どうすればその解決法が得られるか」のメドをつけやすくなるからです。

ある領域に関して少しでも知見があると、どこに行けば詳しい情報があるかがわかりますし、解決のポイントも見つけやすくなります。仕事のスピードアップを妨げるのは、「どうしたらいいかわからず、ただ迷走している時間」だからです。


③「決断する」ための力

仕事のスピードを下げる大きな要因のひとつに、「いつまでも迷ってしまう」という優柔不断さが挙げられます。これは、いつも真面目で真剣な人ほど陥りやすい傾向があります。

「少しでも良い判断をしよう」と努力することは重要ですが、熟考がある一定の時間を超えると、時間をかけても、正解を出せる確率はあまり変わらなくなってきます。

「よく調べてから判断しよう」と思って準備やリサーチに時間をかけすぎると、かえって判断のポイントがぼやけてしまいます。調べるほど、迷うほど、本質からは遠ざかってしまうということです。


勇気を持って、ある程度のところでまずは「決めて」しまう。そのような決断力は、とても大切です。

可能性を残しておこうとしてすべてを大事にしすぎると、膨大な時間を消費してしまうことになります。いらないものは思い切って捨て、大事なものだけに集中することは、仕事の速度を上げるためには必須の姿勢だといえるでしょう。



上に挙げた3つの要素以外にも、仕事の速度を上げるための「基礎力」は数多くあります。本当の意味で仕事をスピードアップさせようと思ったときには、それらの個々の能力を地道に、かつ着実に上げていく他ありません。

一見遠回りには見えたとしても、普段から意識的にそのような「基礎的な力」を磨いていくこと。これが結局は、「(本質的な)仕事のスピードアップ」へのいちばんの近道なのだと思います。


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松本 淳  アースメディア代表
株式会社アースメディアCEO/ソーシャルリクルーティングとSNSブランディングを専門にしています/ 97年インテリジェンス(現パーソルキャリア)人材紹介立ち上げ → HR Techのジョブダイレクト創業 → リクルートへM&A /iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授