見出し画像

大谷翔平に学ぶ「集団系スポーツ部活」を体験しておくべき理由

ここ数日、世間はWBCの話題で持ち切りで、岸田首相がウクライナ訪問したことすら知らない国民も多いだろう。それくらいメディアは朝から晩までWBCのオンパレード。

確かに、自分自身もこのWBCは日本戦7戦とも全部1回表から試合終了まで見てしまいました。特に、準決勝のメキシコ戦と決勝の米国戦はしびれました。

なんといっても、今回の侍メンバーたちが実に素敵なこと。なんか幸福度の低い人間の一部からは「たかが玉遊びがうまいだけ。ただのエンタメで何も社会に貢献していない」などという妬みの書き込みがあるみたいだが、そういうことを書く人間の浅はかさよ。

大谷選手はいわずもがな、ダルビッシュ選手も吉田正尚選手も、プレーだけではなく、人に対する接し方やインタビュー時のコメントに至るまで完璧。彼を見ていると、野球の才能があるということだけではない、人間としての、社会人としての生き方の勉強になる。もう昔みたいな江夏とか村田兆治とかとは違う、と。

このWBCを見て、こどもたちが野球部に入ろうとか思うようになり、それが、かつて幼少の頃の佐々木投手や村上選手がそうだったように、10年後選手として活躍するようになるのだろう。

それはそれとして、この記事を小中学生が見ることはないと思うけど、小学校以下の男児をお持ちの親御さんが読んでいたのなら、こういうファクトも知っておいた方がいいかもしれない。

それは、小さいころから運動部、それも集団スポーツ部活に入った子とそうでない子とでは、将来その子の婚姻可能性に影響するということ。

こちらの記事にデータを掲載しているが、集団スポーツ系部活とそれ以外とでは未婚率に有意に違いがある。特に、野球やサッカー、バスケなど球技系の集団スポーツをやっていた男子ほど結婚率が高い。一方、文化部はそれより低く、何もしない帰宅部の未婚率はもっとも高い。

別にプロにならなくても、集団スポーツ系部活出身の男子は、就職先にも困らないし、大企業には学歴関係なくスポーツ枠的なものもある。会社に入っても、運動部出身はまあまあ出世していくパターンが見られる。仕事もある意味では集団系でもあるからだ。

運動部出身はみんなと飲みに行くのも好きだ。時に飲んだり、無駄話もしながら、メンバーの結束を高め、適材適所でそれぞれが活躍する場を与えられ、ひとつの目標に向かって邁進するチームが仕事で成果をあげるのは至極妥当なことである。

「職場は職場なんで、仕事だけしてればいいんでしょ?自分の給料分はちゃんと働いてますけど?飲み会とか悩み事の相談にのるとか、そんなの給料に入っていないのでやりません」的な人間は、成果を出しているうちはまだ重宝されるが、日本に限らず、海外の企業でもなかなか厳しいものがある。そもそも会社員に向いていない。米国系の某企業などドライどころかドロドロのそういう人間関係で成り立っていたりする。

WBCの大谷選手のインタビュー。「メジャーで憧れた選手」を聞かれて、横にいるA・ロッドとオルティスの名前を出して、あのレジェンドたちが大喜びで大谷に抱きついた様。もうこれサラリーマンとしても鑑だし、完璧な先輩たらしですよwww

オルティスなんか。もう一瞬でメロメロでしょ。

集団系スポーツというのは決して一人で勝てる競技ではない。だからこそ、周りの人間の助けがいるし、それがわかっているから周囲に感謝できるというもの。こういうのを子どもの頃に体験し、身に付けるのはやっぱり大切。  

職場はかつて疑似ムラ社会でもあったわけで、集団系スポーツ部活は、その助走として有効に機能していた。結婚も家族という最小単位の共同体であるから、集団系スポーツ部活に違和感がない方が向いている。

結婚することが是というつもりなど微塵もないが、そういう傾向があることも事実であ。

そして、一方女性の側からすると、集団スポーツをしている男子を応援したい系女子というものがいるが、これはあまりに過度になりすぎるかえって未婚率が高まるという傾向がある。

アイドルの推し活にハマってしまう人も同様だが、推し=神すぎると、現実の一般人に物足りなさを感じるのだろう。

なんかツイッターでは、大谷選手の一夫多妻制を求める声があるようだが、仮に大谷だけは1万人の妻をもっていいとなったとしても、選ばれるのはあなたじゃないことに気付いた方がいい。
また、「結婚してくれとはいわない。大谷選手の精子を買って未婚の母になりたい」などという声もあるようだが、もうそういう思考になってしまうことがヤバいことに気付くべき。大谷選手をモノ扱いするその思考があなたが結婚できない根本理由なのだろう。



長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。