自分の人生を歩むために必要なこと

2年前、僕は朝から夜中までずっとパソコンにはりついて仕事ばかりしていた。

土日も頭から仕事のことが離れない。在宅勤務だったが、いつメールやチャットがくるかと思うと、フラリと家の外に出て気分転換することすらできなかった。

仕事に追われるとはこういうこと。
僕は全く「自分の人生」を歩んでいなかった。


いつからか、僕はFIREに憧れていた。

妻から「これ面白いよ」と言われ、見せられた中田大学のFIREの動画。

動画の冒頭、あっちゃんの発した次のフレーズがまだ耳に残っている。

「1億円貯めた方、おめでとうございます」
「マネーマシンを作る」

「あれ?俺FIREいけるんじゃないか?」
と思った瞬間の高揚感を忘れられない。

そこからめちゃくちゃ試算した。

当時44歳。
人生、まだ先は長い。1億円あったって、年500万円ずつ使えば20年で無くなってしまう。

ましてや子どもが2人いる。本当に会社を辞めて生きていけるのだろうか。

シミュレーションの結論はこうだった。

・1円も稼がなければ資産運用しても62歳で破綻する
・世帯年収200万円:82歳まで生きられる
・世帯年収400万円:100歳以上資産がもつ

今まで人生の時間の大半を使って会社のために頑張って高い給与を稼ごうとしていた。しかし実際は世帯で400万円、妻と半々にするなら最低限年200万円稼ぐだけで100歳まで生きられることが分かったのだ。

しかし、世間一般で言われていたFIREの定義のように、運用だけで生きていくのは心もとない。会社を辞めた後、どうやって収入を作り上げようか。

過去、僕は様々な不労所得を実践していた。
そのなかで43歳でようやく巡り合ったKindle出版という副業。
これが僕にとっての「マネーマシン」になるんじゃないか?

僕は空いた時間を使ってKindle出版についてめちゃくちゃ勉強した。
ーKindle出版の印税の仕組み。
ーどうすれば読まれるのか。
ー世に受ける書籍とは。

そして「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法」がヒット。3冊の商業出版にまで繋がった。

―やっぱり僕のKindle戦略は間違えてなかった―

そして僕はKindle出版をマネーマシンにすることでFIREに踏み切った。

もちろん、それでもFIREに踏み切るのは容易なことではなく、
・後悔はしないか
・ちゃんとお金は維持できるのか
と、直前はためらいの連続だった。

実際に僕は、FIREできると確信し、決心してから会社に言うまで6ヶ月かかった。

長い半年だったが、この期間で色々な決意が生まれたのも確か。
決意の無いFIREは絶対に上手くいかない。
軽々に会社を辞めなくてよかったと思っている。


そして「FIREしたビジネス書作家・講演家」として新たな人生をスタート。
毎朝カフェに行って趣味の執筆をし、夜は友達と遊ぶ生活。

会社員当時は出版冊数が4冊だったが、今ではFIRE後の時間を活かして2年で22冊にまで出版冊数を伸ばした。

「FIREじゃなくて、作家として独立しただけじゃん」という人もいる。
でも僕の中では、FIREのREはRetireのREではなく、人生のRestartのRE。だからFIREして第2の人生を楽しんでいる自分の選択は、間違いなく最高だった。

そのFIREに至るまでの軌跡は書籍「40代FIREまでの道のり」で書いた。

お金と子育てについてはめちゃくちゃ考え、上の子も無事成人したので、同じくプロフにある「子どもにかかるお金大全」で世の中の子育て世代が知っておくべきことを全力でまとめた。

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僕は第2の人生を執筆という形でスタートしたが、これがYouTubeの人もいれば不動産の人もいる。株式投資の人や、アフィリエイターだっている。

会社員と違って、それぞれの個性にあった形で楽しみながら収益を得ることができるのがこの第2の人生のいいところ。

下の日経記事の、平均80歳のVTuber「メタばあちゃん」だってそうだよね。働き方の形はさまざま。会社に行ってデスクに座って、PCパチパチ打つだけが仕事じゃない。

会社員の間に、自分の天職が何なのかを深掘りして見つめ直し、副業という形で第2の人生に向けた準備をしてもらいたいなと思う。

僕自身も天職の執筆に巡り合うまではかなり色んなことを試した。その経緯は次の著書「最高の副業を見つけるための8つのポイント」にまとめている。

こうした色々な情報に触れながら、ぜひ自分にぴったりでストレスなく楽しめる天職に出会ってほしい。


僕はこうした考え方を、FIREをしたい人だけでなく、まだFIREを知らない人にも伝えていきたい。僕が中田大学を見たときに感じたしびれるような興奮を味わう人がいるはずだから。

あなたの人生が、自分の時間をすべて自分のために使えるようになりますように。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました! これからも楽しみながら書き続けていきます!